ポプラ文庫 日本文学(512)
([ん]1−19)泣きたい午後のご褒美
どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が私たちを癒してくれる。お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ短編集。
発売年月 |
2025年3月 |
ISBN |
978-4-591-18558-2 |
判型 |
文庫判 |
サイズ |
151mm x 105mm |
ページ数 |
220ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
文庫
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
770円(本体700円) |
どんなときでも「喫茶店」でのひと休みと「物語」が、
私たちを癒してくれる。
いま最注目の作家陣が、
お茶の時間に交錯する人間ドラマを紡ぐ、
心をやさしく潤す短編集。
●作品紹介
憧れのカフェでバイトをはじめた僕。
店員として足りないものがあるのでは、と悩む僕に先輩は言う。
「カフェっていうのはね、恋にあふれたファンタジーワ―ルドなんだよ」
――青山美智子「サロンエプロン」
仕事に疲弊する私のもとに届いた、
高校時代の親友からの15年ぶりのメッセージ。
思い出のルノアールで、ウィンナーコーヒーを飲みながら作るのは、
大谷翔平の人生設計ばりのプランニングシート?
――朱野帰子「痛い人生設計を作る、ルノアールで」
昭和初期に建てられた洋館で週末の夜だけ
イブニング・ティーが楽しめる「ミント邸」。
名物は極上のホットケーキとマダムが提供する紅茶占いで……。
――斎藤千輪「究極のホットケーキと紅茶占い」
神保町のレトロ喫茶に迷い込んだ女子高生の千紗。
ケチャップ色のナポリタンに、こだわりのコーヒーを供してくれるそこは、
まさに夢のワンダーランド!
――竹岡葉月「不純喫茶まあぶる」
気になる同級生の秘密を偶然知ってしまった高校生の映史は、
マスターがあらゆる「告白」をただ受け入れてくれる喫茶店
「キルシェ」のカウンターに座るが……。
――織守きょうや「彼と彼女の秘密と彼」
こちらとあちらの「中間生」にあるナカマ茶屋。
ヒミコさんたちが最後に食べたいものを提供しながら、
わたしはツレを待っているのです。
――小川糸「浮島 イルフロッタント」