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ポプラ社小説新人賞

第4回

受賞作品

第4回ポプラ社小説新人賞

第4回ポプラ社小説新人賞は、631通のご応募をいただきました。
一次選考では27篇、二次選考では14篇が選ばれました。
そして三次選考を経て、最終候補5篇を決定し、下記の作品が新人賞の受賞となりました。

受賞作(新人賞)
『ビオレタ』寺地はるな

最終選考作品

  • 『白い空の、小さな町で』安倍柚美
  • 『シェアハウス・マザーテイスト』深里ゆう
  • 『僕は普通にしゃべれない』荘乃直弥
  • 『カバディバビディブー!!』望月充っ
  • 『ビオレタ』寺地はるな

講評

全体講評

第4回ポプラ社小説新人賞には、631作のご応募をいただきました。
一次選考では27篇、二次選考では14作品が選ばれました。
その後三次選考を経て最終候補作として下記の5作品を決定しました。

今回の最終候補作には、人々の小さな日常を丁寧に描いた作品が揃いました。選考会には弊社社長の奥村を選考委員長とした計12名の選考担当者が臨みましたが、新人賞の『ビオレタ』は、候補作の中で文章力と表現力が頭一つ飛び抜けており、他の作品を抑えて満場一致での受賞となりました。詳しくは、各作品の講評をご覧ください。

同時に第5回ポプラ社小説新人賞の募集を開始いたします。
新しい才能に出会えることを期待し、みなさまのご応募をお待ちしております。

  • ポプラ社小説新人賞事務局
  • 吉田元子
  • 2014年12月19日

最終候補作品講評

新人賞『ビオレタ』寺地はるな
婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんの営む雑貨店「ビオレタ」で働くことになる。そこでは「棺桶」なる美しい箱を売っており、お客はさまざまな思い出をそれに詰め、菫さんの庭に埋めていく。不器用で何事にも自信のなかった妙だが、ビオレタで出会った人々や家族との交流の中で少しずつ変化していく。
すでにしっかりとした世界観と文体を持っている書き手である。軽妙な筆致で紡がれる登場人物たちの造詣や日常の描写が非常にチャーミングで、くすりと笑わされるユーモアがある。卑屈になりがちな妙を見守る周囲の人たちの言葉のひとつひとつに力があり、妙が自分の足で人生を歩き出すラストまで気持ちよく寄り添える。 若い女性の喪失からの成長という決して目新しくはないテーマを、ここまで読ませる魅力的な作品に昇華させた作者の力量に、満場一致で新人賞の受賞となった。
『白い空の、小さな町で』安倍柚美
北海道の田舎町の小学校を舞台に、その小学校の統合問題を軸に進んでいく連作短篇。都会から赴任してきた若い女性教諭、六年生の生徒二人、PTAを務める40代の父親の四人の目線で、統合を目前に迫られた小学校の10月から卒業までの半年を描く。
新人教諭の葛藤、雪国で暮らす子どもたちの豊かな日々、ある程度の年齢になってうまくいかなくなってしまった夫婦の姿などが巧みに描かれており、生きている人間のいとなみを、丁寧かつ誠実に描き出している点が高く評価された。しかしながら、内容に対して割かれている分量が多く冗長とも感じられる点で、評価を落とし受賞を逃した。今後に期待したい作者である。
『シェアハウス・マザーテイスト』深里ゆう
シェアハウス・マザーテイストの住人たちの織り成す群像劇。料理と心に少しずつなにかを抱えた人たちをどこまでも優しいまなざしで描いていて、読んでいて気持ちが温かくなる物語。食べ物の描写もとても魅力的である。
悪人が現れず甘いおとぎ話を読んでいるような心地よさがある一方で、エピソードや人物の掘り下げは薄い印象も受けた。また、シェアハウスという舞台を充分に活かしきれなかったという点もあり、受賞にはいたらなかった。
『僕は普通にしゃべれない』荘乃直弥
吃音の悩みを抱えて高校へ進学した主人公の男子が、思い切って放送部へ入部。部活仲間の少女や姉など周囲の人に助けられながら、吃音を克服していくストーリー。
学校生活での苦しみや、克服への頑張りが素直に書かれてあり好感を抱かせる作品。結末では真摯な心情が伝わってきて胸を打たれる。ただ、展開自体もとても素直で、早くから先が予想できてしまうのが小説としては力不足とされた。主人公の葛藤を描き、長編を読ませる見せ方の工夫があれば、よい作品となる可能性があると思われる。
『カバディバビディブー!!』望月充っ
中学校が廃校になることを悲しむ祖母のために、学校の名前を有名にするべくマイナーな競技で全国大会に出ようと主人公が女子カバディ部を作る。 部員のキャラクターは個性豊かで笑いもあり、前半は青春スポーツ小説として楽しく読める。しかし中盤から急にファンタジー要素が入り、楽屋オチを盛り込むなど後半で印象が変わってしまったという指摘が多かった。
またカバディ自体のの面白さや魅力が伝わってきづらく、受賞対象とはならなかった。

選考経過

1次・2次選考経過

第4回ポプラ社小説新人賞 一次・二次選考通過作品発表
第4回ポプラ社小説新人賞は、631通のご応募をいただき、下記の27篇が1次選考を、うち14篇が2次選考を通過いたしました。

タイトル名著者名2次選考通過
絵葉書ディテクティヴ新島トシヤ
空を越えてとどく願いの歌澤ちひろ
喫茶ノスタルジー緑木よこ
サバイバルホラーってどうなの?五条紀夫
狂犬と娼婦畠田貴行
オー・マイ・ゴット,ファーザー一ノ瀬亮
ヴェスコンティの朝呂暇郁夫
ワニとバントライン皆藤頌
フェンサー鈴木梢
テンシバルの世界樹金澤マリコ
白い空の、小さな町で安倍柚実
シェアハウス・マザーテイスト深里ゆう
コンプリケイション二之宮次代
ソウル@ライブ代伊ユキト
僕は普通にしゃべれない荘乃直弥
カバディバビディブー!!望月充っ
鈴森仲人会の猫探偵綾織実穂
守護霊村上修司
ビオレタ寺地はるな
繕い屋葦原観月
帽子屋のマモル安彦曉
マスクド・オニオン・ザ・ボクサー湾堂正治
我ら 龍城高校駅伝競走部!高橋シュウ
リィンカーネーション・ティーパーティー坂本見花
BOYs Be Running!!―神父代行、日生葵が通る!―九十九ふみひと
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