ポプラ文庫 日本文学(158)
([い]4−1)風待ちのひと
“心の風邪”で休職中の男と家族を失った傷を抱える女。海辺の町でふたりは出会った――。人生の休息の季節を鮮やかに描き出す、デビュー作。
発売年月 |
2011年4月 |
ISBN |
978-4-591-12418-5 |
判型 |
文庫判 |
サイズ |
151mm x 105mm |
ページ数 |
399ページ |
主な対象年齢・学年 |
中学
高校
一般
シニア
|
本の種類 |
文庫
|
ジャンル |
小説・文芸
|
定価 |
704円(本体640円) |
NHKドラマ化・10万部突破などで話題の
『四十九日のレシピ』著者のデビュー作!
“心の風邪”で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。
哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。
疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく。
喜美子は哲司と同い年で、かつて息子と夫を相次いで亡くしていた。
癒えぬ悲しみを抱えたまま、明るく振舞う喜美子だったが、哲司と接することで、次第に自分の思いや諦めていたことに気づいていく。
少しずつ距離を縮め、次第にふたりはひかれ合うが、哲司には東京に残してきた妻子がいた――。
人生の休息の季節と再生へのみちのりを鮮やかに描いた、伊吹有喜デビュー作。
『四十九日のレシピ』にも似たあたたかな読後感に、心が包まれます。