単行本(153)
春を待つ里山
原発事故にゆれるフクシマで
3.11のもう一つの災害・原発事故。故郷に巡る季節、馳せる想い。熱も色もにおいもない放射線により故郷を追われる人びとを描いたフォト・ノンフィクション。
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起きました。
津波による甚大な被害は、ニュースを通して、大きな衝撃を与えました。
一方、今までと変わらな穏やかに見える里山にも深刻な被害が起きています。
福島第一原子力発電所の事故による放射線被害です。
ある日突然、自分たちの住む場所を「計画的避難区域」に指定されてしまった人々。
農業・酪農を営む人々にとって、それは住む場所を変わるということにとどまらず、生活そのものを奪われるということでした。
また、放射線被害は長い年月続いていきます。
未来をも奪われた人々。
それでも前向きに生きようとする人々の「今」を写真と共に紹介しました。
また、わたしたちの生活に大きくかかわる原子力発電とは一体何なのかを考えるきっかけになる一冊です。