一般書(271)
『男はつらいよ』50年をたどる。
『男はつらいよ』50作を記念し、映画誕生秘話から渥美清の知られざるエピソード、「山田洋次監督論」から作品解説を網羅。
発売年月 |
2019年12月 |
ISBN |
978-4-591-16484-6 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
188mm x 128mm |
ページ数 |
255ページ |
主な対象年齢・学年 |
中学
高校
一般
シニア
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
ノンフィクション
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定価 |
1,650円(本体1,500円) |
シリーズ50作目となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』が
12月27日に公開されます。
実に、前作から22年ぶりの新作!
そんな奇跡の「国民的映画」は
どのように生まれたのか?
『男はつらいよ』50作を記念して刊行される本書では、
映画誕生秘話から
渥美清の知られざるエピソード、
「山田洋次監督論」から作品解説まで網羅。
映画評論など30以上の著作を誇る
都築政昭氏による
『男はつらいよ』評論の決定版!
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目次より
第1部 寅さんの風景
1 “寅さん”誕生秘話
●「鳥肌が立つような興奮」
●「なぜ殺した!」抗議電話が殺到
●映画化猛反対を押し切る
2 “寅さん”は万華鏡
●ふたりの黄金コンビ誕生
●“寅さん”と呼ばれた渥美清
●“万華鏡”と“風の精”
●雲水の寅さんは“癒し”の名医
3 熱投の第1作『男はつらいよ』
●巧まざるシチュエーション
●寅さん、凱旋気分で帰郷
●マドンナへの熱き片思い
4 『男はつらいよ』の世界
●ハリウッド映画をしのぐ
●男が泣ける喜劇
●遊び人と堅気の人々
●望郷とケンカと旅
●至福の片思い
●笑いと糞尿譚
●愛すべき日本人の典型たち
●車一家の年代記
●監督の笑い声とチームワーク
第2部 『男はつらいよ』秀作篇
1 至福の実らぬ恋『寅次郎あじさいの恋』(第29作)
2 地道に汗する寅さん『望郷篇』(第5作)
3 道化の寅さん『口笛を吹く寅次郎』(第32作)
4 寅さんへのオマージュ『寅次郎物語』(第39作)
5 寅さん2世誕生『ぼくの伯父さん』(第42作)
6 寅さんが愛したリリー4部作
『寅次郎忘れな草』(第11作)、『寅次郎相合傘』(第15作))、『寅次郎ハイビスカスの花』(第25作)、『寅次郎紅の花』(第48作)
第3部 山田洋次の風景
1 渡満、そして敗戦
●奉公人の涙
●落語全集は私の宝物
●ピーナツ売りの少年
●汗と笑い
●欠損家族――父と母の風景
2 斜陽映画界の救世主
●大衆は頼もしい援軍
●ヒーローはいつも落ちこぼれ
3 「やさしさ」と「誠実さ」
●自身の小賢しさを恥じる
●灯火の下の家族――幸せの風景
4 忍び型フェミニスト――男と女の風景
●初恋の候
●映画人は人を楽しませるもの
●そこつ者、道楽者に惹(ひ)かれる軽率な精神構造
●反骨―オアシスを求めて