一般書(82)
環境破壊図鑑
ぼくたちがつくる地球の未来
世界遺産の現状、再生の現場を含む5大陸120カ所のレポートから、こわれゆく地球との向き合い方。地球の今を体感する一冊。
●絶滅危惧の星、地球の今――
融け出す永久凍土、10%も残されていない原生林、
溺れ死ぬ10万頭の赤ちゃんアザラシ、レジ袋を食べるアジアゾウ……
今、何が起きているのか。人は、何をしてきたのか。
気候変動、大量絶滅など、
環境問題に関する話題にかつてないほど関心が集る中、
40年以上地球を撮り続けてきた著者だからこそ描ける
破壊の現場と再生への祈り。
世界遺産の現状、再生の現場を含む5大陸120カ所のレポートから、
こわれゆく地球との向き合い方を考えます。
もう2度と見られないかもしれない地球の今を、体感してください。
●目次
序文にかえて 高円宮妃久子殿下
第1章 地球の陸
原生林消滅まで残り8.1%?/73億人の生活を支える森の恩恵 等
第2章 地球の海
世界の海を漂う500万兆個のプラスチック/オオシャコガイと南シナ海の生態系 等
第3章 南極
オゾンホールと皮膚がん/「捕鯨オリンピック」とは? 等
第4章 北極
失われゆく北極海の氷/ホッキョクグマがいなくなる 等
第5章 アフリカ大陸
牙を失ったアフリカゾウ/エボラ熱で死んでいくゴリラ 等
第6章 オセアニア
漁網が絡まったオットセイ/ジュゴンの運命 等
第7章 アメリカ大陸
軍用イルカのリハビリ施設/石油開発にゆれるアマゾン 等
第8章 ユーラシア大陸
プラスチックを食べる野生ゾウ/PM2.5と550万人の死 等
第9章 日本
日本でもデング熱やジカ熱が当たり前になる/毎年1万頭以上駆除される天然記念物のサル 等
第10章 世界遺産
ガラパゴス諸島―ゴミと外来種が島をむしばむ/スリランカの古都ポロンナルワ―地雷を踏んだゾウと人間 等
終章 再生の現場から
サンゴ礁の再生と地域経済の共存/トキがいる空を取り戻せるか 等
●文・写真 藤原幸一
生物ジャーナリスト、写真家、作家。
秋田県生まれ。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を学ぶ。ネイチャーズ・プラネット代表。ガラパゴス自然保護基金(GCFJ)代表、学習院女子大学で特別総合科目「環境問題」講師。現在は、野生生物の生態や環境問題に視点をおいて、世界中を訪れている。大学や専門学校、企業、NGO等で講演も行う。