ポプラ新書(165)
(165)家賃滞納という貧困
朝日新聞やYahoo!ニュースなどで話題の異色の司法書士が18の家賃滞納の実例とともにその驚愕の実態を明かす。
発売年月 |
2019年2月 |
ISBN |
978-4-591-16209-5 |
判型 |
新書判 |
サイズ |
173mm x 109mm |
ページ数 |
230ページ |
主な対象年齢・学年 |
高校
一般
シニア
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本の種類 |
新書
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ジャンル |
社会問題
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定価 |
880円(本体800円) |
家賃滞納は、
普通の人が堕ちる
破滅への入り口である。
家賃滞納2200件のリアルな現場から
身近にしのびよる貧困が見えてくる!
朝日新聞やYahoo!ニュースなどで
大きく取り上げられて話題になった
異色の司法書士が18の家賃滞納の実例とともに
その驚愕の実態を初めて明かす。
家賃は、スマホ、電気・ガスの支払いや借金の返済に比べると、
優先順位が低くなりがちなため、
一度家賃滞納をしてしまうと
引き返せない貧困への第一歩となってしまう。
つまり、家賃滞納の現場には、
貧困に陥らないための教訓も隠されている。
また、現在、保証人の7割を占める家賃保証会社は、
監督官庁がなく、その実態どころか企業数すらわからず、闇も多い。
その実態も明かされる。
(内容より)
●大手建設会社の一級建築士はなぜ家賃滞納に陥ったのか
●「家賃は手取りの3分の1」はナンセンス
●連帯保証人を家族に頼めないさまざまな事情
●家賃保証会社の知られざる実態
●ネグレクト、引きこもり、貧困ビジネス…家賃滞納の裏側
●親の離婚で始まる子どもの家賃返済地獄
……
(構成)
序章 家賃を滞納すると何が起こる?
第1章 誰もが「紙一重」の家賃滞納
第2章 そこにあるのは「甘え」なのか
第3章 家賃滞納の知られざる闇
第4章 家賃滞納が映し出すシングルマザーの実態
第5章 夢を持てない若者たち
第6章 家賃滞納で露呈する法律の不条理
(前書きより抜粋)
いま賃貸物件の家賃滞納は、
確実に増えていると感じます。
雇用が安定せず、
将来の不安を抱えるなか貯金もままならず、
誰もがほんの僅かなきっかけで家賃を
滞納してしまうのです。
「家賃滞納」は「貧困」の入り口であり、
そのシグナルでもあります。
さらに滞納から始まる貧困は、
決して「他人事」ではなく
「明日は我が身」かもしれないのです。
住まいは、生きる拠り所でもあり、
そこには様々な人間模様があります。
だからこそ家賃滞納という問題の背景には、
一人ひとりの生き方や今この国の抱える闇が
反映されてしまうのです。
誰もが滞納してしまう可能性を秘めている、
その躓きをポイントの異なる18の実例をもとに明かします。