ポプラ文庫ピュアフル(385)
(P[と]3−1)梔子姫は鬼の末裔と番う
七つ屋若月堂と勿忘の質物
親友の弔いで帝都を訪れた果琳は、幼馴染で七つ屋≪若月堂≫の主人・有希也と再会した。『十番様の縁結び』著者の最新作!
発売年月 |
2024年10月 |
ISBN |
978-4-591-18347-2 |
判型 |
文庫判 |
サイズ |
148mm x 105mm |
ページ数 |
286ページ |
主な対象年齢・学年 |
高校
一般
シニア
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本の種類 |
文庫
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
814円(本体740円) |
「君の命より大切なものなんて、ひとつもなかったよ。君は俺にとっての宝石なのだから」
情念の籠った質物を集める、質屋の主人が唯一守りたいのは、十年前、梔子の香る庭で遊んだ少女だった――。
十年前、梔子の咲き乱れる洋館が火事になり、果琳は帝都を離れたが、親友・黎の訃報に接し、弔いのため再び帝都に赴く。そこで黎と共に幼馴染で、初恋相手でもある有希也と再会。七つ屋《若月堂》を営む彼は黎の最期を知っていると告げ、黎の遺した質物を譲ると言って果琳を住み込みのお手伝いさんにし、ふたりは様々な事件に巻き込まれていく。金目の物ではなく、暗い情念の籠った質物を扱う有希也が張り巡らす周到な罠とは……? 『十番様の縁結び 神在花嫁綺譚』シリーズの東堂燦が贈る、和風ダークファンタジー。
■著者
東堂燦(とうどう・さん)
1月21日生まれ。新潟県出身。『薔薇に雨』で、2013年度ノベル大賞佳作受賞。集英社オレンジ文庫に『十番様の縁結び 神在花嫁綺譚』シリーズ、『百番様の花嫁御寮 神在片恋祈譚』、『それは春に散りゆく恋だった』『海月館水葬夜話』『ガーデン・オブ・フェアリーテイル 造園家と緑を枯らす少女』がある。