ノベルズ・エクスプレス(35)
わたしの苦手なあの子
小学校最後の夏休みに出された、「苦手なものを克服する」宿題。ミヒロが提出用紙に書いたのは、仲良くなれないあの子の名前…。
発売年月 |
2017年8月 |
ISBN |
978-4-591-15518-9 |
判型 |
B6判 |
サイズ |
190mm x 135mm |
ページ数 |
236ページ |
主な対象年齢・学年 |
小5
小6
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本の種類 |
児童向け単行本
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ジャンル |
児童読み物(国内)
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定価 |
1,430円(本体1,300円) |
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思い切って飛び込めば、新しい景色が見えてくる。
泳げないミヒロは、6年生になっても苦手なことからは逃げてばかり。
転校生の本間リサは、ツンとすましていてだれとも仲良くなろうとしない。プールはいつも見学。でもある日、ミヒロは、リサの秘密を知ってしまった。
仲良くなりたいと思うのに、話しかけてもリサは冷たいまま。小学校最後の夏休み、ミヒロは、苦手なリサを克服することに決めた──。
二人の女の子の、友情と成長の物語。
「あら、どこでそんな味おぼえたの?」
わたしはふかく息をすって、呼吸をととのえた。
「友だちのおじいさんの家で、友だちがいれてくれたの。とってもおいしかった」
わたしに、勇気とやさしさを教えてくれたの。
わたしは、言葉にしないでつぶやいた。
(本文より)