ポプラ新書(184)
(184)スマホを捨てたい子どもたち
野生に学ぶ「未知の時代」の生き方
京大総長で、ゴリラ研究者の著者による「未知の時代」のつながり方、真に人間らしい生き方を問う。
発売年月 |
2020年6月 |
ISBN |
978-4-591-16613-0 |
判型 |
新書判 |
サイズ |
173mm x 109mm |
ページ数 |
194ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
シニア
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本の種類 |
新書
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ジャンル |
知識・教養
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定価 |
946円(本体860円) |
京大総長でゴリラ研究者の著者による「未知の時代」の人とのつながり方。
先が見えない時代、人間にとってもっとも大切なことと何か。
自然の脅威、テクノロジーの進化をどう受け入れ、どう豊かに生きるか。
講演会で、多くの高校生がスマホを手にしながら、「スマホを捨てたい」と言った。彼らはなぜ、スマホで人とつながることに漠然とした不安を感じているのか。およそ200万年前の人類の歴史とゴリラ研究の見地から、これからの「未知の時代」を生きる、生物としての人間らしさを考える。先が見えない時代、自然やテクノロジーと共生していくために。
第1章 スマホだけでつながるという不安――ゴリラ学者が感じる人間社会の変化
第2章 僕はこうしてゴリラになった――生物としての人間を知るために
第3章 言葉は人間に何をもたらしたのか――ゴリラから見た人間世界
第4章 人間らしさって何?――皆で食べ、育て、踊る人間の不思議
第5章 生物としての自覚を取り戻せ――AIに支配されないために
第6章 未来の社会の生き方――生活をデザインするユートピアへ
山極寿一(やまぎわ・じゅいち)
1952年、東京都生まれ。霊長類学・人類学者。京都大学総長。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京大霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月から京大総長、2017年6月から2019年6月まで国立大学協会会長、2017年10月から日本学術会議会長を兼任。『「サル化」する人間社会』(集英社インターナショナル)、『京大式おもろい勉強法』(朝日新聞出版)、『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』(毎日新聞出版)など多数。