一般書(264)
えんぴつで風姿花伝
全40日、「秘すれば花」「初心忘るべからず」など、芸術論・人生訓として知られる世阿弥の名著をなぞって深く味わいましょう。
発売年月 |
2020年1月 |
ISBN |
978-4-591-16441-9 |
判型 |
B5判 |
サイズ |
182mm x 258mm |
ページ数 |
142ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
シニア
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本の種類 |
単行本
書き込み本
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ジャンル |
実用
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シリーズ |
〈えんぴつで〉シリーズ
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定価 |
1,210円(本体1,100円) |
「秘すれば花」「初心忘るべからず」などで知られる『風姿花伝』は、能の大成者・世阿弥が記した日本最古の能学論です。「花」と「幽玄」をキーワードに、日本人にとっての美を深く探求し、老いの境地、たえず変化を求める心を論じた本書は、芸術論のみならず、人生訓としても堪能することができます。
本書は世阿弥の『風姿花伝』『花鏡』『至花道』から印象的な言葉を選び、人生訓、作品・演技論、芸術論と三部に構成しました。現代語訳、解説を参照しながら、全40日でなぞって味わう古典シリーズ第13弾です。
■著者略歴
大迫閑歩(おおさこ・かんぽ)
1960年鹿児島県生まれ。本名・大迫正一。筑波大学芸術専門学群卒業。同大学院修士課程修了。現在、九州女子大学共通教育機構准教授。漢字の古い書体を中心にした研究、作品制作を続け、後進の指導にあたっている。著書に『えんぴつで奥の細道』『えんぴつで方丈記』『えんぴつで論語』などがある。
土屋惠一郎(つちや・けいいちろう)
明治大学学長。1946年、東京都生まれ。明治大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位修得満期退学。専攻は法哲学。中村雄二郎のもとでハンス・ケルゼン、ジェレミ・ベンサムなどの研究をするかたわら、能を中心とした演劇研究・上演の「橋の会」を立ち上げ、身体論、とりわけ能楽・ダンスについての評論活動を行う。90年、『能 現在の芸術のために』(岩波現代文庫)で芸術選奨新人賞受賞。芸術選奨選考委員(古典芸能部門)、芸術祭審査委員(演劇部門)を歴任した。北京大学日本文化研究所顧問。おもな著書に『世阿弥の言葉 心の糧、創造の糧』(岩波現代文庫)、『能、世阿弥の「現在」』(角川ソフィア文庫)、『能、ドラマが立ち現れるとき』(角川選書)、『世阿弥 風姿花伝』(NHK出版)など。