一般書(730)
慈悲と天秤
死刑囚・小林竜司との対話
死刑囚、小林との対面・文通を重ねてきた著者が、自身の半生を省みながら、死刑適用基準の曖昧さや、真実の贖罪とはなにかについて考察したノンフィクション。
発売年月 |
2011年3月 |
ISBN |
978-4-591-12398-0 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
194mm x 134mm |
ページ数 |
407ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
ノンフィクション
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定価 |
1,870円(本体1,700円) |
真実の贖罪とはなにか?
死刑制度の是非をいまいちど問う、渾身のノンフィクション。
【内容】
2006年6月、大阪。小林竜司(事件時21歳)は、旧友の男女関係をめぐるトラブルに端を発した殺人事件で逮捕された。男性2人に集団で凄惨なリンチを加えた挙げ句、生き埋めにして殺害するという残虐な行為。小林は起訴され、主犯格として死刑を宣告される。文通・接見を通じて小林と交流してきた著者は、小林が真摯に罪を認め、犯した行為を深く悔い、被害者や被害者遺族のために死刑を受け容れようとしている姿から、「彼をこのまま死刑に処してよいのか」と考えるようになっていく。人が人を殺めてしまった際、その応報としての死刑が存在する我が国において、真実の贖罪とはなにかを今一度、問い直す。