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『アンネのこと、すべて』訳者小林エリカさん「全力を注ぎ込んだ本です」

『アンネのこと、すべて』書影画像

ナチスドイツ政権下のオランダで、ユダヤ人迫害から逃れるため隠れ家生活を送り、その様子を生き生きと日記に綴った少女、アンネ・フランク。彼女の生涯を、写真やゆかりの品々、イメージ画から読みとく本『アンネのこと、すべて』日本語版がこのほど刊行されました。
訳者小林エリカさんは、アンネのことをいまに伝えるさまざまな活動にかかわり、なみなみならぬ思い入れを持つ人のひとりです。『アンネのこと、すべて』の刊行に寄せて、この本に込めた思いと、おすすめの関連書を教えてくださいました。



『アンネのこと、すべて』全力を注ぎ込んでいた本ができました。一人でも多くできる限り長く読みついでもらいたい本です。
「ヒトラーはなぜユダヤ人を嫌ったの?」「《隠れ家》は退屈じゃない?」「だれがアンネ・フランクを裏切った?」アンネの誕生から死、そして現在までを多くの写真や資料でたどります。

本文と、写真コラムが載ったハーフページを照らし合わせて読むことで、アンネの生涯が立体的にわかります
▲本文と、写真コラムが載ったハーフページを照らし合わせて読むことで、アンネの生涯が立体的にわかります

「私の望みは、死んでからもなお生きつづけること! 」アンネ・フランクは日記にそう書きました。ひとりの人間がどんなふうにして生きて、どんなものを愛し、どうやって死んでいったのか。それを知ること、知りたいと願うこと。
私は、それこそが、戦争というひとりの人間がひとりとして生きることを消し去ろうとする暴力に対する勝利だと考えています。アンネ・フランクが生きていれば今年で89歳。2018年の今、この場所で、アンネの生涯を、彼女が生きた世界を伝えることの意味を考えながら、翻訳しました。
NPO法人ホロコースト教育資料センターで長年活動されていらした石岡史子さんが日本語訳監修、ポプラ社の編集の小原解子さん、アートディレクションは緒方修一さん、よねむら知子さん野坂悦子さん他、たくさんの方々のご協力のもと、熱い想いのつまった日本語版になります。
10歳でアンネの日記に感動し、作家になりたいと夢見た私も40歳です。アンネと同じ年の生まれだった私の父が死んでからも、もう8年が経ちました。今を生きる子どもたちにも、大人たちにも、どうか、アンネの想いが届きますように。

『アンネのこと、すべて』と合わせて読んでいただきたい本を、ごく個人的に選書してみました。ほかにもおすすめがあったら、ぜひ教えてください。

『アンネの日記 増補新訂版』 アンネ・フランク著、深町眞理子訳(文春文庫)
『アンネの童話』 アンネ・フランク著、中川李枝子訳、酒井駒子絵(文春文庫)
アンネ・フランク本人の言葉、ぜひ読んでほしいです。
■『アンネ・フランクの生涯』 キャロル・アン・リー著、深町眞理子訳(DHC)
アンネの生涯を詳細に知りたい方に。
『ハンナのかばん アウシュビッツからのメッセージ』 カレン・レビン著、石岡史子訳(ポプラポケット文庫)
今回監修くださった石岡史子さん訳の名著です。
『「ホロコーストの記憶」を歩く 過去をみつめ未来へ向かう旅ガイド』 石岡史子・岡裕人著(子どもの未来社)
「ホロコーストの記憶」を巡るガイドです。
『テレジンの子どもたちから――ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』より』 林幸子著(新評論)
テレジン強制収容所の中で子どもたちがつくっていた雑誌『VEDEM』。その記事や絵を見ることができます。
『改訂完全版 これが人間か アウシュヴィッツは終わらない』 プリーモ・レーヴィ著、竹山博英訳(朝日選書)
イタリアの化学者だったレーヴィが、アウシュヴィッツでの体験とそこからの生還を書き記しています。
『アウシュヴィッツの図書係』 アントニオ・G・イトゥルペ著、小原京子訳(集英社)
アウシュヴィッツ強制収容所内に、8冊だけの秘密の「図書館」があったという事実をもとにした物語。
『わたしのアンネ=フランク 直樹とゆう子の物語』 松谷みよ子著、司修イラスト(偕成社文庫)
いま、この日本で、アンネ・フランクを読むという意味を考えさせてくれます。
『アンネ・フランクの記憶』 小川洋子著(角川文庫)
この本に出会って以来、作家の小川洋子さんを勝手に憧れの先輩のように思っています。
『ガイドブック『アンネの日記』を訪ねる』 黒川万千代著(新日本出版社)
アンネと同じ年に生まれ、広島で被爆体験を語った黒川さんが辿る、アンネの足取りです。
『アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること』 ネイサン・イングランダー著、小竹由美子訳(新潮社)
過去からいまに続く歴史と、そのなかに生きる人たちをきれいごとでなく描いています。
『手塚治虫文庫全集 アドルフに告ぐ(全3巻)』 手塚治虫著(講談社)
ドイツ領事の息子のアドルフ、ユダヤ人のアドルフ、そしてアドルフ・ヒットラー。三人のアドルフの生涯を通じて、ナチ=ドイツと日本、ホロコーストからイスラエルとパレスチナの問題まで描ききる圧倒的な筆力です。
『アノネ、(上・下)』 今日マチ子(秋田書店)
『COCOON』で沖縄戦を描いた今日さんが、アンネとアドルフをモチーフに描いています。
『親愛なるキティーたちへ』 小林エリカ著(リトルモア)
自著ですが、アンネ・フランクと同じ年に生まれた実父80歳の誕生日に、父が16歳から17歳、戦中・敗戦後に書き記していた日記を発見。実父の日記、アンネの日記を手に、アンネの足取りをその死から生へ遡るようにたどりながら、私自身の日記を書き記した本です。
■画集『The Book of Alfred Kantor - An Artists Journal of the Holocaust』
収容所を生き延びた本人の手で、水彩画で描かれたカラーのホロコースト。Happy Endという文字とともに、縞模様の服を着たまま街へ出る人々の絵は衝撃的。
ウェブサイト「Anne Frank House」
アンネ・フランク・ハウスは、アンネ・フランクが《隠れ家》として使っていた建物を保存・修復し、ミュージアムとして公開している団体です。『アンネのこと、すべて』もその活動から生まれました。ぜひ実際に訪れてみてください。ウェブでも3D《隠れ家》を見ることができますよ。

(以上の記事は、小林エリカさんTwitterよりまとめました)

プロフィール

小林エリカ (こばやしえりか)
作家・マンガ家。著書は、小説『マダム・キュリーと朝食を』(第27回三島由紀夫賞候補、第151回芥川龍之介賞候補)『彼女は鏡の中を覗きこむ』(ともに集英社)、“放射能”の科学史を巡るコミック『光の子ども 1,2』、ノンフィクションにアンネ・フランクと実父の日記をモチーフにその足取りを辿る『親愛なるキティーたちへ』(ともにリトルモア)など。

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