一般書(359)
人間が生きているってこういうことかしら?
今、人間はどこにいるのか。死とどう向き合い、どんな社会をつくればいいのか。生命誌研究者とホスピス医が語り合ういのちの話。
発売年月 |
2022年2月 |
ISBN |
978-4-591-17165-3 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
188mm x 128mm |
ページ数 |
255ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
エッセイ
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定価 |
1,650円(本体1,500円) |
新型コロナウイルスのパンデミック、地球温暖化、拡大する経済格差……。生き方を考え直さなければならないことが次々と起こる今、「生きもの」としての人間を根本から見つめ直したい――。そんな思いから、生命誌の視点で人間を見つめてきた中村桂子と、在宅ホスピス医として数多くの看取りに立ち合ってきた内藤いづみが語り合います。38億年をかけて織りなされた地球のいのちのつながり、その中で人間はどこにいるのか。死にどのように向き合うのか。「生きもの」としての人間がつくる社会はどのようなものか。一人ひとりの中にある「いのちの力」を信じ、「わからないこと」に上手に向き合って、今日から明日へと歩くために――。
【目次】
プロローグ チョウの飛ぶ庭で
★その人らしく旅立つために
在宅ホスピスの今/わがままな患者さん/「きりがありませんから」/痛みがなくなると/ふつうの女の子の戦争/いのちに差別なし/一つの出会いが心を照らす/四つの苦しみをとる/「聞く」ことに力がある/「いる」だけでいい
★生きているとはどういうことか
「ありがとう」「ごめんなさい」/生きているとはどういうことか/DNAは美しかった/患者になってわかること/科学と日常をつなぐ/いのちと時間とDNA/言葉がひらくアイデア/話すより深く語り合う/いのちを「愛づる」/ありのまま引き受ける/地球をめぐるいのち/いのちの卒業証書/「中から目線」の大切さ
★私たち生きものの中の私
人間は弱いから立ち上がった/いのちの俯瞰図/人間の可能性/今あるもので生きていく/言葉から未来を考える/人間は星の子/森のいのちの物語/私たち生きものの中の私/生きものの社会をつくる/「脱炭素」は可能なのか/植物をベースにした社会
★「わからないこと」に上手に向き合う
叱られた大人として/「わからないこと」はだめなのか/思い通りにいかなくても/自然は想定外だらけ/寝そべって聞いていても/マルかバツかでは決まらない/蟲愛づる姫君と農業の話/今を大事に生きる
エピローグ アリの話