ノベルズ・エクスプレス(18)
ヘンダワネのタネの物語
クラスの人気者、イラン人のアリと、「ヘンな女子」といわれる直。イランのスイカ、ヘンダワネのタネが結びつけた少年と少女の物語。
発売年月 |
2012年10月 |
ISBN |
978-4-591-13095-7 |
判型 |
B6判 |
サイズ |
189mm x 135mm |
ページ数 |
163ページ |
主な対象年齢・学年 |
小5
小6
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本の種類 |
児童向け単行本
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ジャンル |
児童読み物(国内)
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定価 |
1,430円(本体1,300円) |
★イランのスイカ、ヘンダワネのタネが持つふしぎな力、それは、秘密の物語をとじこめて、その夢を見せてくれること――。
お互いの心の秘密にふれた、直とアリの物語。
★あらすじ
サッカーが得意なクラスの人気者、イラン人のアリと、絵ばかり描いていて、「ヘンな女子」といわれる直。
5年生の同級生の二人が、アリの家の事情で、直の叔母のリコの家に、直と弟の暖と一緒にひと晩あずけられることになります。
普段は人前でイランの話を絶対にしないアリですが、芸術家のリコや、アリを慕っている暖たちと過ごす時間の中で、
イランの料理や、母親の実家のこと、イランの国中を旅している叔父のことを話し始め、
そして、「ヘンダワネ(イランのスイカ)には、秘密をとじこめ、その夢を見せる力がある」といって、
タネにかくした秘密の話―叔父が見た遊牧民のふしぎなギャッベ(じゅうたん)織りの話―を聞かせてくれます。
直は初めて聞くイランの話に強くひきつけられるのと同時に、アリがイランへの本当の気持ちをかくしていることに納得できず、
アリに自分の気持ちをぶつけますが、アリの激しい反発に合い……。
★日本で育ったイラン人の少年の複雑な思い、それを思いやると同時に反発する少女。
ぶつかり合いながら、次第に友情を結んでいく二人の姿を描きながら、自分らしさとは何かを深く考えさせます。
バックグラウンドの異なる者への思いやり、想像力、遠く離れた国への興味を深めます。