2019年4月、ポプラ社の「学習に役立つ本」の新刊がそろいました。健康の維持や体の成長など、子どもたちの日常生活でも役立つ保健の知識を解説した学習漫画「マンガでわかる保健の本」(全5巻)を、編集担当者の視点からご紹介します。
「マンガでわかる保健の本」(全5巻)
生活習慣と健康の維持、体と心の成長にともなうさまざまな問題など、小学校・中学校の保健で学習する事項を楽しい漫画でまとめました。各方面で活躍中の作家を起用し、保健教育と医学の両面からていねいな監修を行っています。解説ページでは中学校の学習内容までをおさえました。
- 編集S
- 「マンガでわかる保健の本」(全5巻)編集担当。「人気のゲーム漫画などでも活躍している漫画家が描いているので、子どもたちにも親しみやすい絵柄です」
――1巻『生活習慣と健康 デビラあらわる! 健康を守れ!!』のココミお姉ちゃんや、4巻『病気やけがをふせぐ ドクター・ジンの診察室』のドクター・ジンなど、魅力的なキャラクターがいっぱい登場していますね。
編集S むずかしい内容をただマンガという表現にするだけでは、子どもたちには読んでもらえないですよね。学習内容がわかるだけでなく、物語も面白いと思ってもらえるように、マンガ家のみなさんにがんばってもらいました。
▲『生活習慣と健康 デビラあらわる! 健康を守れ!!』18~19ページ。ココミお姉ちゃんは、編集部でも大人気!
――特に工夫したところはありますか?
編集S たとえば生活習慣を変えても、すぐに体に影響があらわれるわけではないですよね。感染症も、細菌やウイルスが目に見えるわけではありません。このような、テーマが実体験で理解しづらい内容については、ストーリーにファンタジー要素を組み込みました(1巻
『生活習慣と健康 デビラあらわる! 健康を守れ!!』、4巻
『病気やけがをふせぐ ドクター・ジンの診察室』)。
いっぽう、思春期の体と心の変化や人間関係についてなど、子どもたちのいまの悩みに直結しているテーマの巻は、徹底して「あるある!」と共感してもらえるようなエピソードでまとめています(2巻
『体と心の成長 ナツミとユウタの大人への階段』、3巻
『心の発達と健康 自分らしさってなんだろう?』)。
▲『心の発達と健康 自分らしさってなんだろう?』58~59ページ。保健の知識が役立つ場面がきっとあるはず!
――保健ってこんなに実用的な科目なんですね。
編集S 子どもたちの日常生活に役立つ内容が多いんです。マンガを通して身近に感じてもらえればと思います。
マンガ部分は小学生から楽しめますし、解説ページは中学校の学習内容まで踏み込んで、くわしい情報を載せています。中学生のみなさんにもぜひ勧めていただきたいですね。
▲『病気やけがをふせぐ ドクター・ジンの診察室』26~27ページ。解説ページは中学校の学習内容までフォロー!