2019年4月、今年もポプラ社の「学習に役立つ本」の新刊がそろいました。今回は、密着取材で仕事の現場を紹介するロングランシリーズの新刊「職場体験完全ガイド 第11期」（全5巻）を、編集担当者の視点からご紹介します。




――長く続くシリーズですが、会社員の仕事を正面から取り上げたのは初めてですね。

編集M　世の中で働いている人の多くは会社員なので、前から「会社員ならではの仕事を扱いたいね」という話は出ていました。シリーズが60巻を迎えたところで、そろそろやろう！　と思い切って取り上げました。

――取材先の会社に、地方それぞれの個性があって面白かったです。

編集M　首都圏だけでなく、それぞれの地方に、輝く会社や地元の人が誇りに思う会社があるんです。各地方にあるポプラ社の営業所からも「この会社がいいんじゃないか」と推薦をもらったりして、取材をお願いしました。


――この「会社員編」で特に工夫したところはありますか？

編集M　会社の業種や規模によってたくさんの仕事があるので、バランスよく紹介できるように、どの会社にも共通するような10個の分類をつくって仕事を整理しました。5巻で20社20人のかたを取材したので、1種類ごとにお2人ずつです。
　重ならないよう取材先を見つけるのはたいへんでしたが、わかりやすい案内ページをつくることもできて、やってよかったと思います。


編集M　「職場体験完全ガイド」には、仕事を紹介する際に決まった流れがあるんですが、これは会社員の仕事を説明するときもわかりやすかったですね。
　「会社員編」独自の記事としては、取材した会社全体の紹介や、各社の人事担当のかたに伺った「こんな人とはたらきたい！」というインタビューを加えました。このインタビューにはその会社が大切にしていることや歴史など、会社の個性が出ていて面白いので、比べて読んでみるのもおすすめです。


編集M　子どもたちに仕事の現場でどんなことをしているのかを具体的に説明しながら、同時に働くことのやりがいやポジティブな面が伝わるように制作しました。「働くって、大変なこともあるけど楽しそうだな」と感じてもらえたらうれしいです。