2019年4月、今年もポプラ社の「学習に役立つ本」の新刊がそろいました。今回は、平成の30年を写真とデータ満載の記事でふりかえる
「写真とデータでわかる平成時代」(全6巻)を、編集担当者の視点からご紹介します。
「写真とデータでわかる平成時代」(全6巻)
平成時代の30年間で日本の社会とくらしがどのようにかわったのかを、テーマごとにまとめる6巻セットです。時事通信社の記者たちが記事を執筆し、統計データを使ってわかりやすく解説します。報道写真を多数掲載しており、平成時代を直接体験していない子どもたちにも時代のようすが伝わります。

- 編集S
- 「写真とデータでわかる平成時代」(全6巻)編集担当。「昭和に対応して平成があるように、令和も平成に対応して動いていくと思います。まずは平成を見つめなおしてから次の時代をむかえましょう」
――読んでみて、30年って長いんだなと思いました。平成元年(1989年)にはまだサッカーのJリーグはなかったんですよね。※Jリーグ開幕は平成5年(1993年)
編集S 長いですよー。1冊48ページの6巻セットですが、盛り込みたかった内容はまだたくさんあります。
▲『平成のスポーツ』16~17ページ
――平成時代をどうやってまとめていったんですか?
編集S 社会やくらしの、この30年でいちばん大きく変わったことは何かというところから考えました。なぜそんな変化が生まれたのか、原因やきっかけになったできごとはなんだろう、そのできごとをわかりやすく説明するにはどんな写真やデータが必要かな、という順番です。
――自分で気に入っているページはありますか?
編集S 1巻『平成の国際関係』の16~17ページです。
▲『平成の国際関係』16~17ページ
編集S 2009年から2010年で、中国が日本の国民総生産(GDP)を追い抜いた。まず折れ線グラフでそれがわかって、それとともに年表にあるようなできごとが起こって、中国の存在感が増していったんだなということが見えてくると思います。データをグラフで表して、他の情報と並べると変化がよくわかるんですよ。
――たしかに一目でわかります。
編集S 年表と折れ線グラフは、どちらも時間ごとの変化を表してるんですよね。地図もたくさん使っていますが、地図は空間を表しています。両方を組み合わせることで社会のようすがわかるんだなと、本をつくっていて実感しました。
▲『平成の政治と経済』16~17ページ
――記事を書かれたのは、時事通信社の記者さんですよね。
編集S 時代の変化を現場で見てきた記者のかたに書いていただいたことで、平成時代の大半を体験していないいまの子どもたちにも生々しく伝わる記事になりました。3巻『平成の科学と技術』では、本の制作中の2018年11月に発表された「ミドリムシから航空機燃料をつくる工場が横浜市に完成した」というニュースを、取材してきたその足で誌面にまとめてくれて。
▲『平成の科学と技術』44~45ページ
編集S 記者さんの機動力はすごいなと思いました。また、ほとんどの写真を時事通信社のアーカイブから提供してもらっています。なつかしく感じられる写真もたくさん載っているので、学校の先生がたにもぜひ読んでほしいです。