このたびは「ポプラ社 2022 全国学校図書館POPコンテスト」にご参加いただきまして、ありがとうございました。
5回目を迎える今回は、日本全国のみならず、海外6か国の学校からもご応募を頂きました。
過去最多を誇る851校・36,970枚のPOPから、12部門・57作品を本コンテストのアドバイザーである“ POP王 “こと内田剛さんとともに選出いたしました。
こどもたちと、教員・学校司書のみなさまの創意工夫と熱い思いがたっぷり込められた作品たちを、是非ご覧ください!
第5回目を迎えたPOPコンテスト。毎年確実にレベルがあがっており、最優秀であるPOP王賞の選定も非常に悩みました。第一印象のインパクトも大切ですが、最も重視したポイントは「自分の言葉」で、そして「楽しんで書いているか」です。その人にしか表現できない唯一無二のPOP。それが心に強く残りました。いずれもすぐに書店店頭や図書館で活用できるPOPばかり。ぜひ様々な方に見ていただきたいです。
楽しみながら、一生懸命に取り組んだということが伝わる作品を選びました。年々盛り上がりが増していることをひしひしと感じます。こどもたちには、自分が感動したこと、面白かったことを表現して伝えたいという豊かな気持ちがあるということを再認識しました。POPの作成を通して本の楽しさに触れるだけでなく、自由に表現することの楽しさも感じてもらえれば幸いです。
楽しんで作っていることが伝わるような作品を中心に選びました。小さな紙の中だけれど、いくらでも工夫を凝らすことができる。そんなPOPの深みも魅力のひとつ。こどもたちが楽しんでくれるひとつの理由だと思います。ぜひ、ひとりでも多くのこどもたちに体験してもらえるよう、今後も続けていきたいです。 今年もたくさんのご応募を、ありがとうございました。
本に対する愛情表現もいろいろありますね。人それぞれに感じ方がある。同じ本を読んでも、人の数だけ違ったPOPが出来上がるのです。本当に正解はひとつではないのです。選ばれたPOPたちもデザイン、コメント、キャッチコピー、素材など多彩な工夫を凝らしています。でもテクニック以上に、「本当にこの本が好きなんだ」という気持ちが前面に出ているPOPは好感がもてます。やはり愛にまさるものはありませんね。
その本の長所を伸ばして短所を補うのがPOPの役割ですが、この部門はまさに本を隅々まで読みこんで「魅力」を最大限に伝えることを評価しています。上手い下手は関係ありません。いかに本の良さがストレートに伝わっているかがポイント。このPOPたちの前で思わず立ち止まり、読みたくなったのではないでしょうか。魅力的なPOPばかりです。
いかに読者を立ち止まらせるか。それがPOPのいちばんの見せ所でしょう。いろいろなテクニックがありますが、遠くからでも引き寄せられるパワーがこれらのPOPにはあります。指をさされたり目があったり、印象深いPOPばかりで今夜の夢に出てきそう。ただ強いイメージであるばかりではなくて、本の良さを上手に表現している点に注目です。
キャッチコピーもまたPOPの前で立ち止まらせる大きなポイントとなります。長いコメントで伝えるというテクニックもありますが、一言でズバリと言い切るとインパクトは絶大。すこし勇気が必要ですがチャレンジしてみましょう。オリジナルのコピーが作れなくても、本に書いている印象的な一文を目立たせるという方法もあります。気に入ったフレーズをチェックしながら本を読んでみるといいでしょう。
イラストも例年以上にハイレベル。日ごろから描き慣れている方が増えている印象です。ただし表紙のイラストと同じだったり、絵本のキャラクターそのままでは評価ができません。ただ上手いではなく、ぜひ皆さんの個性をぶつけてください。今年はカタチの工夫で目をひくPOPが目立ちました。ぜひその本に相応しいイラストを見つけてください。
いいですね。どのPOPも活き活きとしていて、抜群の勢いがあります。毎回、とりわけ楽しみにしているのがおもしろPOP。参加者の皆さんの個性がもっとも発揮できるのがこの部門ではないでしょうか。一枚の紙にぶつけられた感性の塊に笑いながらも感心させられました。書き手がおもしろがることで、それを見る側も楽しくなります。伝わるPOP作成の基本がここにあるのかもしれません。
よくぞここまで思いつくものだという感動レベルのアイデアPOPが集まりました。触れる、めくらせるなど、すべて究極の立ち止まらせるPOPだと思います。素晴らしいです。来年以降もこうしたPOPが増えると思いますが、気をつけなければならないのは、その本の内容に相応しいアイデアであるという点。必然性があってこそ評価につながります。チャレンジお待ちしております。
これは上手い。文句なし。さすが大人の実力をまざまざと見せつけられました。いずれも完璧な仕上がりで額縁にいれて飾りたいPOPばかりです。本に対する愛情と魅力も余すところなく伝わってきます。それぞれに立ち止まらせるポイントが的確で、よい見本となっています。ぜひこれらのテクニックを学んでみましょう。
昨年から始まったデジタル部門。今年も力作が集まってきました。オリジナリティの部分で判断しにくいPOPもありましたが、選ばれたPOPはいずれも手書きとはまた違ったアプローチで本の魅力を表現していると感じました。進化が激しい部門ですので選考するこちら側も学びを深めたいと思います。
長引くコロナ禍の中でも過去最大の参加校、POP枚数となったことは嬉しいニュースです。学校図書館や授業においてよりPOPのニーズが高まっていることを肌で感じます。第4回目も全体的にレベルが上がりました。現場で指導されている先生や司書の方々のご努力も相当なものでしょう。伝わりやすいPOPを作成するためにはやはり百聞は一見に如かず。実物を見るのが一番です。POPコンテストの結果をご覧になり良い部分を共有していただき次回につなげてください。ビブリオバトルや読書感想文とはまた違ったアプローチで本の面白さを伝えあうツールとしてPOPは存在感を増しています。今年度は海外からの応募やデジタルPOP部門の新設などありコンテスト自体も進化しています。引き続きの盛り上げもどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、事務局からご報告があります。
ポプラ社 2023学校図書館POPコンテスト 開催決定!!
詳細は"ポプラ社 図書館部 学びの編集室"Twitter(@poplar_toshokan)や、POPコンテスト特設サイトで発表予定です。
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