このたびは「ポプラ社 2021 全国学校図書館POPコンテスト」にご参加いただきまして、ありがとうございました。
4回目を迎える今回は、WEBからの応募やデジタルPOPの受け付けを開始、日本だけではなく、海外の学校からもご応募を頂きました。
過去最多を誇る818校・33,308枚のPOPから、12部門・48作品を本コンテストのアドバイザーである“ POP王 “こと内田剛さんとともに選出いたしました。
こどもたちと、教員・学校司書のみなさまの熱い思いがたっぷり込められた作品たちを、ご覧ください。
今年のPOPコンテスト応募作品の中からMVPを選ばせていただきました。どれも完成度が高くてすぐに書店の店頭にも並べたくなる即戦力POPです。全体的なバランスの良さ、完成度の高さ、そして本に対する愛情。どの角度から見ても最高評価できます。POPの最高の褒め言葉である「読んでみたくなった」作品ばかりです。皆さんもぜひお手本にしてください。
環境問題やSDGsに関連した書籍も目立ちました。各賞の趣旨に沿った優秀作品であることはもちろん、表現の方法が偏らないように幅広く選ぶ、対象となっている書籍も偏らないようになど考えて選びました。
「本を読んだ時の感動」や「POPを作っている時の楽しさ」がPOPから伝わってくるような作品を4点選びました。本を読むこと、そして自分が感じたその本の魅力を一生懸命誰かに伝えること。本当に素敵な活動だと心から感じさせてくれます。
誰もが知っている名作からマニアックな作品までバラエティーなラインナップが並びました。本当にこの本が好きで誰かにその思いを伝えたいというピュアな気持ちがヒシヒシと感じられました。何かを好きになることは才能です。溢れんばかりの気持ちに心が揺れ動きました。
この世にはさまざまな本があります。本は人と同じで長所もあれば短所もあるのです。ここで選ばせていただいたPOPはそんな本の魅力を余すところなく掬い取った素晴らしい作品です。今すぐに読んでみたくなりました。素敵な本を教えていただきありがとうございます!
思わず足が止まってしまうPOPばかりですね。思いの丈を一枚の紙にぶつけたその表現方法に唸らされました。まるで現代アートの作品のような才能とセンスに驚きです。POPはまずは目に止まれば勝ち。こうすれば勝てるの見本です。
その本の良さをしっかりと吸収しないとよいキャッチコピーにはつながりません。ここで選ばれたPOPたちは作品の魅力を短いフレーズで的確に表現しています。思わずハッとさせられて読まねば、と思いました。自分の言葉になっている点も良いです。
毎年このイラスト賞は激戦となります。そんな狭き門を勝ち抜いた作品たちをご覧ください。いずれも額縁に入れて飾っておきたくなります。凄いです。もちろんすべて上手いのですが、選考のポイントはテクニックではなくて気持ちがこもっているかどうかです。上手すぎても印象に残らないPOPもたくさんあります。皆さんもぜひ心のあるイラストを感じ取ってください。
ついつい笑ってしまいますね。もらい泣きではなくもらい笑いです。楽しんでPOPを書いている姿が目に浮かんできて好感度満点。書かれている言葉も自分の肉声になっている点にも注目してください。つい膝を打ったり、声に出して返事してしまいました(笑)。
立ち止まらせる工夫に優れた作品たちです。こちらも毎年毎年新たなアイディアが出てきて驚かされます。素材を凝ったり、めくらせたり、形状に特徴を出したり、磁石を使ったPOPもありました。ただ変わった工夫をしてあればいいわけではありません。作品の魅力につながっているかが大切です。知恵を絞って楽しみましょう。
今年から初めて設けられた賞です。どんな作品が集まるか楽しみでしたがデジタルならではの様々な表現方法が刺激的でした。カラーリング、イラストのタッチなど予想以上にレベルが高くこれからも進化し続けていくことは間違いないでしょう。
さすがの貫禄。ひと味もふた味も違った名作POPの数々が集まりました。こういうPOP通の大人たちが間近にいる学校の子どもたちは幸せものです。ぜひ色々な方たちを巻き込んで切磋琢磨し続けてください。
長引くコロナ禍の中でも過去最大の参加校、POP枚数となったことは嬉しいニュースです。学校図書館や授業においてよりPOPのニーズが高まっていることを肌で感じます。第4回目も全体的にレベルが上がりました。現場で指導されている先生や司書の方々のご努力も相当なものでしょう。伝わりやすいPOPを作成するためにはやはり百聞は一見に如かず。実物を見るのが一番です。POPコンテストの結果をご覧になり良い部分を共有していただき次回につなげてください。ビブリオバトルや読書感想文とはまた違ったアプローチで本の面白さを伝えあうツールとしてPOPは存在感を増しています。今年度は海外からの応募やデジタルPOP部門の新設などありコンテスト自体も進化しています。引き続きの盛り上げもどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、事務局からご報告があります。
ポプラ社 2022学校図書館POPコンテスト(仮) 開催決定!!
詳細は"ポプラ社 図書館部 学びの編集室"Twitter(@poplar_toshokan)や、POPコンテスト特設サイトで発表予定です。
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