ポプラ文庫 日本文学(410)
([た]8−2)臆病同心もののけ退治
臆病すぎる同心・逆勢華彦が組替えになったのは、北町奉行所の江戸の怪異を取り締まる組、通称「オダブツ組」だった――。
発売年月 |
2020年8月 |
ISBN |
978-4-591-16730-4 |
判型 |
文庫判 |
サイズ |
151mm x 105mm |
ページ数 |
318ページ |
主な対象年齢・学年 |
高校
一般
シニア
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本の種類 |
文庫
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
770円(本体700円) |
<著者プロフィール>
「背徳のレクイエム」で第2回ファンタジーロマン大賞で佳作入選しデビュー。『銀河帝国の弘法も筆の誤り』で第33回星雲賞受賞。「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。 2016年に「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」で第47回星雲賞を受賞。著作多数。
<内容紹介>
北町奉行所に勤める同心・逆勢華彦は、剣の腕はたつが、生来の臆病。
その臆病がわざわいして捕り物でしくじり、尾田仏馬の組――通称「オダブツ組」に組替えとなってしまった。
尾田仏馬の組は、北町奉行遠山金四郎景元が独自に設けたもので、ほかの組とはほとんど接触がなく、ここに配属されると町廻りにも出られず、一生飼い殺しに等しい扱いとなる。出世の見込みもなく、「与力・同心の吹き溜まり」と称される。
意気消沈して出仕した華彦を待ち受けていたのは、オダブツ組の意外な仕事――江戸の町に現れる魑魅魍魎を見つけ出し、吟味し、退治すること――だった。
伊賀のくノ一、落語家、力士、人の心が読める子供……一筋縄ではいかないオダブツ組の仲間とともに、華彦は江戸の怪異に立ち向かう。