ポプラ文庫 日本文学(327)
([あ]5−3)恐怖の緑魔帝王
緑づくめの怪人が仕掛ける「大東京緑化計画」。直木賞作家が贈る、ユーモアとスリルたっぷりの「少年探偵団」オマージュ長編!
発売年月 |
2017年6月 |
ISBN |
978-4-591-15501-1 |
判型 |
文庫判 |
サイズ |
151mm x 105mm |
ページ数 |
255ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
文庫
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
704円(本体640円) |
緑づくめの怪人が仕掛ける「大東京緑化計画」。
小林少年が八面六臂の変装術で迎え撃つ!?
いやあ、笑った笑った。
リスペクトと愛にあふれたユーモア少年探偵団!
――大矢博子(解説より)
ある寒い寒い秋の夕方、少年探偵団の井上君とノロちゃんは奇態な緑の老婆に遭遇し、恐ろしい目に遭う。同じ頃白金の大富豪のもとに、怪人二十面相から犯罪予告が届く。出張中の明智探偵に代わり、小林少年が現場に乗り込むが――。二転三転する事件。やがて明らかになる意外な真実とは? 小林少年の八面六臂の変装術をご堪能あれ! 乱歩生誕120周年記念、少年探偵団オマージュ作品の文庫化第四弾。
○もくじ
緑の老婆
無気味な予告状
出張探偵
代理探偵
おねえさま顧問
泳ぐ緑魚
ついに明晩になった
準備はできた
怪人対魔人
ル・サロン・ヴェール(緑容院)
大東京緑化計画
挑戦状に応戦状
恐怖の大歓迎晩餐会
消失のトリック
悲劇の絆
霊山の闘い
解説 大矢博子
○著者プロフィール
芦原すなお
1949年香川県観音寺市生まれ。早稲田大学文学部卒。86年『スサノオ自伝』でデビュー。90年『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌年に第105回直木賞を受賞。本作は92年に映画化された(監督・大林宣彦)。著書に『ミミズクとオリーブ』『オカメインコに雨坊主』『山越くんの貧乏叙事詩』『猫とアリス』などがある。2005年に、観音寺市の名誉市民として顕彰される。