一般書(754)
ヒロシマ(三)めぐりくる夏
日本児童文学者協会賞(2012)
昭和52年、和子は中学生になった志乃と祖母とお好み焼店を守って暮らしていた。あの日からともに生きた人々は別れていった。それでも1日1日を生きてゆく。
発売年月 |
2011年7月 |
ISBN |
978-4-591-12523-6 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
195mm x 135mm |
ページ数 |
337ページ |
主な対象年齢・学年 |
小5
小6
中学
高校
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
1,760円(本体1,600円) |
昭和52年、和子は中学生となったひとり娘志乃と祖母マサと、靖子が遺したお好み焼いちはしをまもって暮らしていた。娘の志乃が新しい友だちを紹介してくれたが、その苗字に和子は胸に小さな波紋を感じた。そしてそれが、大きなうねりとなっていくことをとめることはできなかった。
一方、広島の復興とともに、「いちはし」を和子は母と同様に新しい店にすることを決断する。「いちはし」の名は、テレビや雑誌などで紹介されたりしたが、和子は地道な商売にはげむ。しかしときの流れは抗いようがなく、靖子やマサ、和子をささえてくれた人々が次々と別れていった。
それでも、和子は店を継いだ志乃とともに、このヒロシマで、この日本で生きてゆく。
ヒロシマに生まれ、戦後を生きてきた著者だからこそ描けた長編作。