一般書(753)
ヒロシマ(二)様々な予感
日本児童文学者協会賞(2012)
昭和39年、東京でレストランに勤めた和子は、オーナーにも信頼厚く暮らしていたが、母が原爆による白血病に。母が遺したお好み焼きの店を継ぐべく故郷へ帰る。
発売年月 |
2011年7月 |
ISBN |
978-4-591-12522-9 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
195mm x 135mm |
ページ数 |
365ページ |
主な対象年齢・学年 |
小5
小6
中学
高校
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
1,760円(本体1,600円) |
昭和39年、高校を卒業した和子は、どうしても広島から離れたくて、東京のレストランに就職した。真面目に働く和子はオーナーもオーナーの娘も、そして気難しい料理長にも信頼され、新しい経験に興奮する毎日をおくっていた。おりからの東京は悲願のオリンピック開催を控えて、あちこちで工事がおこなわれていた。初の衛星放送では、アメリカの大統領が暗殺される一報が映し出された。
一人暮らしのなかに和子は心に灯をともすような人物に会い、とまどいながらもひかれていった。
あたたかな日々が続くと思っていた和子に、母の靖子が原爆による重い白血病になったという悲しい知らせが届く。そして母は死の床で和子のうまれについての秘密をうちあけ、安心したように旅立っていった。
母の生まれ変わりのような新しい命を宿した和子はなんの未練もなく東京を去り、母が遺したお好み焼の店いちはしを継ぐべく広島へ帰る。