一般書(534)
きのうの神さま
『ゆれる』の映画監督が、“真実と嘘の境界”をテーマに人間の本性を炙りだした短篇小説集。映画『ディア・ドクター』から生まれた、もうひとつの物語。
発売年月 |
2009年4月 |
ISBN |
978-4-591-10923-6 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
194mm x 135mm |
ページ数 |
211ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
1,540円(本体1,400円) |
映画『ディア・ドクター』(原案「きのうの神さま」/主演:笑福亭鶴瓶)
第83回キネマ旬報ベスト・テン第1位、
第52回ブルーリボン賞(監督賞・主演男優賞など3冠)ほか、2009年度映画賞を総ナメ!!
マスコミから絶賛を浴びる映画『ディア・ドクター』の原案小説にあたるのが本書「きのうの神さま」である。
「蛇イチゴ」で監督デビュー以来、「ゆれる」そして「ディア・ドクター」と、すべての作品が高い評価を
得ている西川美和。演出力もさることながら、彼女の魅力は人間の精神の深淵を覗かせる、
その精緻かつダイナミックな脚本に拠るところが大きい。
脚本で見せる秀逸な筆さばきを、小説処女作となった「ゆれる」(第20回三島由紀夫賞候補)でも如何なく発揮した
のに続いて、小説第二作となった「きのうの神さま」は、「ディア・ドクター」の原案小説としての表情をもちながらも
完全に独立した、見事な小説作品として、第141回直木賞候補作となった。映画監督と作家という稀有な才能を
もった彼女の現在読むことのできる最高到達点。