ポプラせかいの絵本(68)
にんじんようちえん
おおきくなったら、せんせいと けっこんしたい!【韓国の人気絵本作家の大ヒット作、待望の日本語訳!!】
発売年月 |
2022年3月 |
ISBN |
978-4-591-17308-4 |
判型 |
その他 |
サイズ |
292mm x 263mm |
ページ数 |
48ページ |
主な対象年齢・学年 |
3歳
4歳
5歳
一般
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本の種類 |
絵本
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ジャンル |
創作絵本(海外)
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定価 |
1,650円(本体1,500円) |
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おおきくなったら、せんせいと けっこんしたい!
【韓国の人気絵本作家アンニョン・タルさん(『すいかのプール』訳:斎藤真理子、岩波書店)の大ヒット作、待望の日本語訳で刊行!!】
幼稚園が嫌いだった「とげとげウサギの子」が、ある日「クマ先生」にプロポーズをした?! アンニョン・タルさんが描く、可愛らしくて、ちょっぴり心がちくりとする恋のお話です。
本作の重要なモチーフである「にんじんソング」は韓国では誰もが知る有名な童謡で、主人公が先生への想いを歌詞に重ねて歌う姿は、とても愛らしく、読んでいるだけで幸せな気持ちになります。
翻訳は、児童文学作家で評論家としても活躍するひこ・田中さん(『ごめん』福音館書店、など)が担当。すべてがみずみずしく、新鮮だった子どもの頃の感覚が、見事に日本語で表現されています。
また絵本作家、イラストレーターの北村人さん(『カシャッ!』ポプラ社、など)による、作品世界に自然に寄り添った書き文字にも注目です。
~訳者のひこ・田中さんより、読者へのメッセージ~
ある日、親に連れられ、知らない子どもと、知らない大人のただ中に置いていかれてしまう。
周りの子どもたちはみんな、あいつは何者だというような顔で見つめているし、大人は優しそうに見えるけど、ほんとうはどうだかわからない。
不安がいっぱいだけど、弱さを見せてしまいたくはない。でも、あんまりよそよそしいのもまずいかもしれない。
初めて幼稚園に入園した子ウサギを描いた本作は、そんな子どもの緊張感を柔らかなユーモアで包みながら、描いています。
この子、ほんとうにおもしろいです。すねてみたり、甘えてみたり、気にしすぎたり、どんなときもいっしょうけんめい。その必死の姿をアンニョン・タルさんは、愛情深く活き活きと描いていらして、何度もくすりと笑ってしまいます。
これから幼稚園に入る方も、現役幼稚園児の方も、そして元幼稚園児の方も、『にんじんようちえん』を楽しんでください。(ひこ・田中)
※韓国の本についてさまざまな情報を発信しているK-BOOK振興会さんのサイトより転載
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ポプラ社こどもの本編集部noteでも、アンニョン・タルさんとひこ・田中さんの記事が公開中!
●「子どもが好き」の思いから生まれた『にんじんようちえん』~原作者から日本のみなさんへ──アンニョン・タル
●「懐かしい。いや、むしろ絵本として新しい。」アンニョン・タルの傑作『にんじんようちえん』の魅力──ひこ・田中
- アンニョン・タル
- 水が流れる風光明媚な山の中の学校で視覚デザインを、遠くの海辺の村の学校でイラストを学び、現在はイラストレーター、絵本作家として活躍している。主な作品に『すいかのプール(수박 수영장)』(邦訳は岩波書店より刊行。訳・斎藤真理子)、『おばあちゃんの夏休み(할머니의 여름휴가)』(第57回韓国出版文化賞)、『なぜっていうと(왜냐면…)』、『こんにちは(안녕)』、『ゆきのこども(눈아이)』(以上未邦訳)などがある。
ウェブサイト http://bonsoirlune.com
- ひこ・田中
- 1953年、大阪府生まれ。児童文学作家、評論家。長編作品に『お引越し』、『ごめん』、『なりたて中学生』(第57回日本児童文学者協会賞)。幼年童話に「レッツ」シリーズ。絵本に『ひっつきむし』、『へたなんよ』。評論に『大人のための児童文学講座』、『ふしぎなふしぎな子どもの物語~なぜ成長を描かなくなったのか?~』などがある。