鳥山明さんのドラゴンボールが大好きで、いまでもよくKindleで読んでいる。ラディッツ戦やベジータとナッパ戦も好きなんだけど、いちばん好きなのはナメック星編だ。
ナメック星の世界観や悟飯やクリリンの優しさ、強さだけでないベジータの頭の良さ、フリーザ軍団の怖さなどとにかく全部がおもしろい。子どもの頃からおじさんになったいまでもずっとナメック星編が大好きだ。
地方にある定食屋さんなんかでドラゴンボールが全巻置いてあったりすると、いつもナメック星編を読んでしまう。Kindleでもってるけど、それぐらい好きなのだ。昨日もiPadでナメック星編を読んでいたのだけどギニュー特戦隊のことで、あることに気づいた。(全然知らない人はごめんね)
ギニュー特戦隊の隊長はギニューだ。だってギニュー特戦隊だもん。宇宙の精鋭を集めた5人の精鋭部隊でフリーザからの信頼も厚く、またギニュー特戦隊もフリーザを慕っている。フリーザからすればフリーザの軍団員はもちろん、ギニュー特戦隊でさえ雑魚のようなものだ。だってフリーザの戦闘力53万、ギニュー隊長ですら戦闘力は12万だ。
それでもフリーザは部下に敬語を使い、的確な指示も出す。フリーザはとても強くて悪い敵だけど、部下にとっては案外いい上司なのだろう。
もともと他の惑星を襲うという悪の集団なので、めちゃくちゃ強い自分一人がいても任務は遂行が困難で、戦闘力が2000ぐらいの味方がたくさん必要だったりするのだろう。フリーザは惑星を消し去る力があっても、惑星を占領する力はないのだ。
それでいてフリーザの圧倒的な戦闘能力から部下からの謀反などはおきにくい。とてもよくできた集団だと感じてしまう。もちろん悪の集団なんだけど、なんというかフリーザには一種の育ちの良さみたいなものがある。それでいて謙虚なところもあるので、味方である以上は怒らせないかぎりいい上司なのだろう。
ドラゴンボールの登場人物はなにかの名前をモジっていることがおおい。ラディッツはラディッシュ、ベジータはベジタブル、ナッパは菜っぱとサイヤ人は野菜しばり、ドドリアさんはドリアンでザーボンさんはザボンと果物でしばっている。
ギニュー特戦隊は隊長のギニューが牛乳、グルトがヨーグルト、リクームはクリーム、バータはバターと乳製品でしばっている。ジースというイケメンがいるが、ぼくはジースのことをずっとジュースだとおもっていた。ギニュー特戦隊の中ではやたらとイケメンだし、作品の中でも他の隊員と扱いがちょっと違う。
ジースだけが牛乳しばりではないとずっとおもっていたけど、令和3年になって数ヶ月もたった昨日、iPadでドラゴンボールを読んでいて気づいた。ジースはチーズだ。ジュースというのは勘違いだ。単行本の初版が1991年なのでもう30年前の作品になる、ぼくは30年ずっと勘違いしていた。これみんな知ってたのかな。
なんで気づいたかというと、白ワインのつまみにチーズを食べながらドラゴンボールを読んでいたからだ。気づきかたがちょっと大人だ。大人にならなければ気づかなかったのかもしれない。
なにかの悟りでも開いたかのように「そういうことかぁ、あーそうだったのね。」とひとりごとをぶつぶついいながら、30年の勘違いにすこし興奮もしていた。もしもだれかと一緒だったら、お酒のせいもあってめちゃくちゃ面倒くさい人間だっただろうな。