急にドラゴンボールが読みたくなった。ぼくはナッパとベジータが地球を襲いにきたあたりが好きなので、18巻をKindle版で購入した。
子どものころは戦闘のかっこよさに心を奪われていたけど、大人になって読んでみると悟飯の境遇の過酷さに胸が痛くなる。
父親の孫悟空は殺されて、ピッコロ大魔王に連れ去られ戦士にするべく厳しい訓練を受けさせられる。たぶんまだ5歳ぐらいの子どもだ、17巻あたりで年齢をいっている記憶があるけど18巻を購入したのでわからない。ちなみに悟飯はお勉強をして学者になりたいそうだ。
そして実戦がいきなりのナッパ、勝てるわけがない。師匠であるピッコロだって歯が立たないのだ。
ナッパとの戦いでピッコロが自らを犠牲にして悟飯を守り、命を落としてしまう。孤独な大魔王であったピッコロが「まともにオレとしゃべってくれたのはおまえだけだった」と死の間際に涙を流す。
ここでぼくも涙がボロボロ落ちてしまった。子どものころに読んだ漫画やみた映画は大人になると感じ方が違うものだけど、まさかドラゴンボールを読んで泣くとはおもわなかった。
地球での戦闘後に悟飯はひさびさに会った母親の反対を押し切ってナメック星にいき、フリーザ一味と戦う。そして地球に戻って人造人間やセルと戦う、とても過酷な境遇だ。
完全体のセルに戦いを挑むときに「平和な世の中をとりかえそう、学者さんになりたいんだろ?」と悟空が悟飯に声をかける。
子どものやりたいことをちゃんと覚えていて、否定もバカにもしない。悟空は悟飯にたいしていつも前向きな言葉をかけている。すごくいいお父さんじゃないか。
ドラゴンボールはぼくが小学生のころに少年ジャンプで連載をしていたものだ、当時の大人たちもいまのぼくとおなじようなことを感じたのだろうか。
ナッパとベジータ戦のところだけを購入するつもりが、気づけば35巻までKindleで買ってしまった。ちょっと買いすぎたけど、いい買い物だったとおもう。17巻も買おうかな。
Kindle版じゃなくて書籍で買って本棚にいれておけばよかったとすこし後悔。そうすれば息子がすこし大きくなってから戦闘のかっこよさにひかれて読むかもしれない。
そしてさらに大きくなったときに、お父さんはなにを感じたのだろうか?とおもいをはせてくれるかもしれない。