人は生まれた季節を好きになるという話を聞いたことがある。そんなもん人によるだろっておもったけど、3月生まれのぼくは昔からずっと冬が好きだ。朝晩の冷たい風や、夕方に空が暗くなるのが早くなるのが好きだ。
昨日の夜、ソファーでゴロゴロしていたらいつの間にか寝てしまい、深夜3時ぐらいに寒くなって目がさめた。ソファーで寝るクセはきっと死ぬまでなおらないクセだけど、あまりなおす気もない。
バカは死ぬまでなおらないという言葉がある、そんなもんバカによるだろっておもうけど、たぶんこの言葉をおもいついた人は、ぼくみたいなタイプのバカをみたのだとおもう。
寒くなって目がさめるのは人生で何回も経験しているけど、深夜3時にあぁもう冬なんだなぁなんてことをぼーっと考えていた。冬の訪れを感じると、どうしても病気がわかった2年前の11月末のことを思い出してしまう。眠れないほどの痛みとだんだんと動かなくなる下半身の麻痺の恐怖があった。
いまは治療のおかげで痛みも麻痺もないけど、秋のおわりの冷たい風にふれるとすこしだけ落ち込み、心拍数や血圧が上がるのを実感する。すこし落ち込んだあとに、いまを生きている自分を自分で褒めている。
そしてすぐに落ち着きをとりもどす、こういう瞬間にバカでよかったなぁなんておもったりする。