• 会社情報
  • 採用情報
  • 著作物の使用
  • お問い合わせ一覧
kodomallへ 検索 メニュー
  • こどもっとラボ
  • 書店の方へ
  • カスタム出版
  • キャラクタービジネス
  • FOREIGN RIGHTS
本をさがす
この条件で検索する
  • 詳細検索はこちら
  • 図書館・学校向け検索はこちら
    図書館や学校で役立つ学習セットや読み物・絵本セットの検索ができます。N.D.C.分類を指定して検索することもできます。
サイト内検索
ポプラ社公式アカウント
ポプラ社公式Facebook
ポプラ社公式Instagram
ポプラ社公式Twitter
ポプラ社公式YouTube
ポプラ社公式note
一覧

(前半)【第三版への道のり】株式会社ポプラ社 開発ユニット 山口竜也・田之口正隆



 間が空いてしまいましたが、『総合百科事典ポプラディア第三版』ができるまでの道のりを関係者に聞く連載です。初回の代表取締役社長に続いては、全体の統括を担当した、こどもの学びグループ 開発ユニットのユニット長・山口竜也、編集実務的に全体をまとめてきたマネージャー・田之口正隆のふたりに登場してもらいました。

――このインタビューの聞き手となっている齋木がポプラ社に入ったのが2016年の夏。ちょうど「いよいよ動き出す」という空気が漂っていたことを思い出します。それから完成までの間、予算の見積もりや内容の検討のほか、ポプラディアネットとの関係など社内の組織体制やワンソース・マルチユースを見越した制作環境などの検討、「ポプラディアという百科事典」そのものの価値の再確認のためのワークショップなど、さまざまなことに取り組んできました。今振り返って、編集面での中心的位置にいたふたりにとっての「はじまり」は、どこでしたか。


株式会社ポプラ社 こどもの学びグループ 開発ユニット ユニット長・山口竜也
山口 「2011年に「新訂版」が出て、その10年後にはまた改訂版を出すことになると誰もが思っていたはずですよね。じゃあどう新しくするのか、項目をどうするのか、という編集面での話からはじまった記憶があります」

田之口 「2017年の秋ごろに、山口さんが編集関係の資料を作ったんですよ。そこからすべてがはじまった。編集方針、巻数など本としての体裁、それから新規項目を選ぶうえで、教科や学問、調べ学習で扱われるテーマといった視点だけでなく、「何でも載ってて助かるな!」とか「こんなことまで、載ってるの?」という視点を示してありました。これをもとに、担当者が割り振られて、「新訂版」に足りないと感じる項目をピックアップしてみることにしました」

――そうした編集面での検討や下準備と並行して、現実的に「作る」ためのことも考えましたよね。

山口 「実感したのは予算を出したタイミングになるでしょうね。編集の実務を担当する編集プロダクションに見積もりをとって、何億っていう額になるんですけど、その編集費の交渉をはじめて。一方では印刷をどこに頼もうかという話もはじめて。これも2017年の秋ごろですね」

田之口 「編集費の交渉と契約面での検討が続いてましたね。
 もうひとつ、編集作業で扱う校正シートを置く場所をどうするか考えていました。そもそもの量が多いうえに、初校、再校と倍々に増えていきます。段ボール何箱分になるかを見積もって、それを置いておける棚、確認するスペースがどれだけ必要になるかを考えて、場所を確保する必要があります。ちょうど会社が移転する時期とも重なっていて、社内に期間限定のポプラディア専用の部屋を作るか、難しいなら近くにアパートを借りようかという話もでてました。結局は、新型コロナの流行もあって、ペーパーレスで作業を進めることになりました」

――齋木は自分の担当分の校正で、読んでも読んでも終わらなくて、百科事典の「量」のおそろしさを実感しました。「ポプラディア」の場合は、50音順で、しかも全巻同時発売のため、部分的に先に進めることも難しい。


株式会社ポプラ社 こどもの学びグループ 開発ユニット マネージャー・田之口正隆
田之口 「最初の大きな山は、項目選定でした。項目が決まらないと、巻ごとのわりふりもできず、ページ数も決まりません。それぞれの分野の担当者が、不足している項目を出していったのですが、それぞれの担当者が出してくる段階では項目数があまりに多くなりすぎて、重複も含めて何千もの項目を減らさなければならなかった。連日、社内の集中ブースや自宅近所の図書館にこもって、そればっかり、黙々としていました。2週間で仕上げる予定が、実際は1カ月近くかかった感覚です。
 その先も、山は、いくつもありました。編集作業について話すとなると、全部が山になってしまう。個人としての担当分もあるのですが、ポプラ社内の各担当者の作業をまとめる作業が常にあった。校正シート、初校、再校、印刷所から出校されるゲラ。これらをいろいろな人がチェックするわけですが、その赤字を集約して、作業をする編集プロダクションに戻していきます。「第三版」では、新規項目や統計情報の更新だけでなく、これまでの項目の文章もしっかり見直そうということも方針としていたので、分担して全部を校正することにしていました。複数の人が見て入れた修正赤字には相反するものが書かれていることもあるので、その場合は赤字の内容を取捨選択します。これが、本編だけで16巻分続きます。表紙の検討、何かを印刷する時など、あらゆる時に…本当にちょっとした作業をする時にも、「まだあるの!」と思っていました。10巻まで作業が終わった、結構いったなと思っても、まだ6巻も残ってるんですよ!」 (続く)


インタビュー:株式会社ポプラ社 開発ユニット ユニット長・山口竜也
マネージャー・田之口正隆




この記事をシェア

最新トピックス

ポプラ社公式アカウント
ポプラ社公式Facebook
ポプラ社公式Instagram
ポプラ社公式Twitter
ポプラ社公式YouTube
ポプラ社公式note
一覧

任意のキーワードでお探しの情報を 検索することができます。

サイト内検索

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→https://aebs.or.jp/

ポプラ社
ページトップ