ポプラ社の新・小さな童話(250)
おばけおわらいグランプリ☆
おばけマンション24
謎の物体でつくったシャボン玉のなかにすいこまれてしまったルイくんとルーナは、笑わないおひめさまのところへ連れていかれ…。
発売年月 |
2010年6月 |
ISBN |
978-4-591-11841-2 |
判型 |
A5判 |
サイズ |
217mm x 155mm |
ページ数 |
95ページ |
主な対象年齢・学年 |
6歳
小1
小2
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本の種類 |
児童向け単行本
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ジャンル |
児童読み物(国内)
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定価 |
990円(本体900円) |
ルイくんたちは、ルーナが「まほうのランプ」といいはる、やかんのようなものを使って、じょうぶなシャボン玉を作ってみることにしました。
ルーナとルイくんは、なんとそのなかに閉じこめられてしまいます。
しかもとってもじょうぶなシャボン玉で、風にとばされてもびくともせずに、ふたりを遠くへ遠くへと運びます。
そして海の上をとんでいるときに、さめが口を大きくあけ、ふたりをおなかのなかへ!
けれど、目をあけたふたりが見たものは…とうてい、おなかのなかとは思えない景色。
曇り空に枯れた木々、そして、ルイくんたちよりずっとずっと小さい人々…そしてお殿様にお城!
お殿様はいいます。「ちっとも笑わない姫を笑わせるように!」
姫に会いにいくと、そこでは、たくさんのお笑い芸人たちが、姫をなんとか笑わせようと、みな苦心していました。
話術で笑わせようとする者、体を使って笑わせようとする者、何人かで協力して笑わせようとする者…。
いろいろなアプローチがありましたが、姫はいっこうに笑う気配がありません。
みな、退場を命じられて出ていきました。
ルイくんたちも、変な顔をしてみたり、くすぐったりしてみましたが、姫は笑うどころか、泣いてしまいます。
ところが、シャボン玉の話をした時、姫はくいついてきたのです!
ふわふわでキラキラのシャボン玉を見てみたいという姫。
ルイくんたちはさっそくシャボン玉を見せてあげますが、「ふわふわでもキラキラしていない」という姫。
ここはさめのおなかのなか。
「太陽にあたらないと…」とルイくん。
実は、姫とお殿様には、その昔悲しい過去があり、ずっとさめのおなかのなかで暮らしてきたのでした。
お殿様は外に出ることは許さないと断言します。
姫は外でのシャボン玉を望み、ルイくんも応援し、殿もしぶしぶ承知しました。
おひさまのもとで姫自らやったシャボン玉は、ふわふわのキラッキラでした。
それを見たとたん、姫の笑いはとまらなくなりました。
今まで隠れていた笑顔が、ぜんぶはじけたかのように!
ルイくんたちの行方をずっと心配していて、やっとみつけたモモちゃんとスターブラックも参加して、
楽しいシャボン玉大会のはじまりです…。
ページをめくる手がとまらない、ジェットコースターにのっている気分の童話「おばけマンション」シリーズ第24弾です!