初のコンテストでしたが、予想以上にたくさんのご応募をいただきました! 応募者の皆様、どうもありがとうございます。
短いなかに、キラリとユニークなキャラクターや、キュンとするセリフ、素敵なシーンがさまざまにあり、楽しく選考させていただきました。恋にも謎解きにも、図書室や図書委員がよく登場するので、みなさんが本好きなことをひそかに実感したりも……。
面白い作品が多く、絞り込むのに苦労しましたが、以下の作品を入賞作に選ばせていただきました。
「たちまちクライマックス!」の2冊の新刊に掲載していますので、ぜひご覧くださいませ。
「胸キュン賞」受賞作他収録書籍 7/20ごろ発売!
- 『年下の彼』coach※書籍版では『私のカレは小学生』にタイトルが、春日東風に著者名が変更となりました。
- わたしがかまうのはそんなことじゃなくて〜のところから、なになに?とぐっと引き込まれました。小学生だけど思慮深くて思いやりのあるカレが本当にかっこよく描かれていて、説得力がありました。年齢なんか関係ないんだ!
- 『セカンド・レター』茶ノ美ながら
- 運動部で明るくて社交的で絶対強者的な茜が、大人しくてひかえめで目立たない優斗くんのかわいさにだんだん傾いていく様子を、ニコニコしながら見守りました。組み合わせ自体が番狂わせで、とても楽しい作品でした。優斗くんが実は強くてびっくり。
- 『雨降りの午後』東山未怜※書籍版では白井かなこに著者名が変更となりました。
- 苔男子、新しい!素敵!と盛り上がってしまいました。自分の弱さに悩んでいたお兄さんを、知らずに元気づけていた“私”。歳の差があっても対等なものを感じさせてくれたラストに、心があたたかくなりました。
- 『一日で一年のすれ違い』氷純
- 生まれたのが一日違っただけで、こんなドラマが…という身近な発見がステキで、さらに三角関係をはさみ、ドキドキさせられました。幼馴染ならではの通じ合っているやりとりの描写や、テンポのよい地の文にもセンスを感じました。
- 『クラスの中心で、愛を叫ぶ 〜私の好きな人には好きな人がいます〜』猫鼬※書籍版では『クラスの中心で、愛を叫ぶ』にタイトルが変更となりました。
- 冗談ぽく好意を大声で公言して笑いをとる男子、いますよね。そんな彼の隠した「本気」を知って好きになってしまった優梨の、ひかえめだけれど実直な言動が好感でした。保阪くんの潔い最後の「叫び」もよかったです。
- 『君に届け、空に叫べ』山橋和弥
- 非常に映像的でさわやかな作品でした。純粋な気持ちで「空に叫べ」イベントの開催に奔走する翔子に、いつの間にか引き込まれて、ラストシーンはとても気持ちが良いです。読後にじんわり胸キュンがやってくるところも新鮮でした。
- 『初デートは夢の中で』弓原もい
- 夢の中でだけ進展していく二人の関係に焦るめぐみと戸惑う和樹が、とにかく可愛いお話でした。現実にこんな奇跡が起きてほしい…と祈るような気持ちになるじれ甘ラブは、ありそうでなかったストーリーです。
その他の収録作品- 『携帯電話で待ち合わせ』櫻いいよ
- 偶然ぶつかった他校生とスマホが入れ替わった!? 夜、彼から電話が…。
- 『清く正しい三角関係』菜つは
- 楓子と航太、一真は幼馴染。でも、ひと足先に中学生になった一真と二人の関係は微妙に?
- 『オーバータイム』南潔
- 「試合の日だけ”俺の彼女”になって」麻衣はバスケ部の先輩にそう頼まれて?
- 『きっとわたしのことじゃない』雪宮鉄馬
- 恋愛小説に憧れる文学少女・千尋はある日、男子から相談を持ちかけられる。
「ハラハラ賞」受賞作他収録書籍 7/20ごろ発売!
- 『乙女の嘘とシャープペンシル』a i o
- 幼馴染の2人に恋愛相談をする篤。話を聞いただけで、2人が、篤の想い人薫の行動の謎を次々といていくのが爽快です。ファミレスで話しているだけなのに、3人のキャラクターが浮き上がってくるのもよかったです。篤と七瀬のこの後も読みたい気持ちに。
- 『放課後探偵は今日も鈍感』犬上義彦
- これぞまさに迷探偵!? 雅之の天然っぷりと想像の斜め上をゆく思考回路、そして自称”名探偵”なのに何も考えてなさすぎる様子が面白くてツッコミを入れたくなりました。こんな彼なら真琴でなくても助けたくなってしまうはず。名コンビの誕生です。
- 『怪盗紳士の盗み方』緒方あきら
- 通知表を盗んだのは誰か。防犯カメラの証拠のおかげでスムースに犯人が特定できたと思ったら、最後に意外な真相。すっかりだまされてしまいました。みんなを欺いてくれた小気味よい主人公に拍手。
- 『王子様を探せ!』椎名里梨※書籍版では『ガラスの靴より謎解きを』にタイトルが変更となりました。
- 「俺がいる場所を探し出せた人がシンデレラ」という王子様がユニークでした。自ら出題して謎解き好きなシンデレラを誘い込むなんて、魅力的ですね。学園祭の劇というよくある舞台設定を、意外性で楽しく読ませてくれました。
- 「『クラスメートA』を探せ!!」植尾 藍※書籍版では池田瑛に著者名が変更となりました。
- たとえ匿名でSNSをやっていてもクラスメートにならすぐに気づいてもらえるのでは、と自分では思っていても意外とそうではない…という点に、リアリティがありました。バスケ部男子の行動を、Aはどんな思いで見ていたのか? ラストまで目が離せません!
その他の収録作品- 『五反田くんと万年筆を巡る謎』朝比奈歩
- ある朝学校へ行くと、限定グッズの盗難犯の疑いをかけられて…?
- 『恋とウサギが遠ざかる』楠谷佑
- 飼育小屋からウサギ・チロがいなくなった—。そのわけは?
- 『これは予告状じゃない』雪宮鉄馬
- 夏休み直前、探偵部の実月たちに届いたのは怪盗Sからの予告状!?
※応募締切時のタイトル・著者名での掲載となります。
| 『恋愛小説は恥ずかしい』(編乃肌) 『交換日記を始めましょ』(大上舞子) 『キラキラ星とコロッケ』(源川柊子) 『王子様なんていないと思ってた。』(鯨井あめ) 『他人の彼』(coach) 『呼び捨てファンタジー』(柴田花蓮) 『いまは、まだ。』(霜月透子) 『砂』(富岡 蚕) 『ありったけのエールを、抱きしめて!』(ばんこ。) 『彼女の音』(東山未怜) 『虹の向こうにキミがいる』(松本エムザ) |
---|
| 『プロバビリティー的恋愛作戦。〜柑橘系芳香剤は恋と嫉妬の危険な匂い〜』(あけちさん) 『青山君ってなんなんだろう』(雨宮月花) 『恋はチョコほど甘くない 〜安堂宗の事件簿〜』(庵字) 『放課後探偵は今日も退屈』(犬上義彦) 『人間偏差値七十の彼と少し無敵な私』(えすけ) 『謎解新聞部の出題と発行』(今日島) 『図書室に隠された謎』(草門 東) 『隠された想い。』(くろすけ。) 『転校生はシャーロキアン。』(孫 遼) 『粘菌探偵、日影シメジの推理ノート 〜事件の謎はすべて粘菌が教えてくれる?〜』(たまり) 『君へのラブレター』(novel_no_bell) 『落書きミステリー』(ひつまぶし士) 『少年と少女はヒマワリ畑の夢を見る』(遊久原 奏) 『少年少女に告ぐ! 黒板に落書きをすることなかれ!』(友理 潤(じゅー)) |
---|
■学園ショートストーリーコンテスト概要はこちら>>>