ポプラ社の絵本(20)
海賊
愛するひとと愛する場所をよごすのはだれだ! 「こどもたちの未来をだめにしてはいけない!」…田島征三入魂の熱いメッセージ。
発売年月 |
2013年7月 |
ISBN |
978-4-591-13503-7 |
判型 |
B4変型判 |
サイズ |
260mm x 259mm |
ページ数 |
40ページ |
主な対象年齢・学年 |
3歳
4歳
5歳
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本の種類 |
絵本
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ジャンル |
創作絵本(国内)
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定価 |
1,540円(本体1,400円) |
あの『ちからたろう』から実に44年の時を経て、
田島征三の熱き入魂の絵本が誕生!
……海を愛するひとりの海賊が、恋におちた。
相手は人魚。
愛するひとと、ただ静かに暮らしたい。
ただ、それだけだったのに……。
愛する人を泣かせるのはだれだ!
愛する場所を汚すのはだれだ!
海賊はひとり闘います。
「瀬戸内国際芸術祭2013」 の会場のひとつ、大島の
ハンセン病患者の方たちを強制収容してきた施設に展開された「青空水族館」。
そちらの海賊と人魚が主役の絵本です。
長い間つらい哀しみのなかにいても、優しくかがやく魂をもちつづけている人々の息吹を受け、
豊かに広がるにおいを放ちながら制作されたこの作品は、
「こどもたちの未来をだめにしてはいけない!」という想いに満ちています。
以下、著者の言葉です。
「人間はすぐに、見ために異質なものを、嫌って差別しようとするでしょ。
それなのに、目に見えないものは、どんなに恐ろしくてもあまり反発の声にならない。
こんなふうに、こどもたちの未来をだめにしてはいけない!」
理屈ではなく、それを感じられる作品が、この『海賊』です。