12支キッズのしかけえほん(2)
ねずみくん ぼくもできるよ!
じゅうにし園で劇をやることになりました。ねずみくんは王子役をやりたかったのに、なかなか声がみんなに届かず、すっかりふてくされてしまいましたが・・・。
発売年月 |
2011年3月 |
ISBN |
978-4-591-12375-1 |
判型 |
A4変型判 |
サイズ |
197mm x 205mm |
ページ数 |
35ページ |
主な対象年齢・学年 |
3歳
4歳
5歳
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本の種類 |
絵本
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ジャンル |
創作絵本(国内)
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定価 |
1,100円(本体1,000円) |
『12支キッズのしかけえほん』シリーズは、
12支の動物の子どもたちが通っている「じゅうにしえん」でおこる、
集団生活ならではの、「ある!ある!」お話を、
シンプルなしかけで楽しめるように描いたシリーズです。
今年の発表会は劇をやることになりました。
ねずみくんは王子様の役をやりたいな、と思っていました。
勇気を出して立候補してみたのですが、
声がみんなには届かず、ちがうおともだちが王子様役に決まってしまいます。
かみさま先生だけは、そんなねずみくんに気がついて、
王子様役はねずみくんも一緒にやることになりました。
嬉しくてはりきるねずみくんですが、
おともだちは、なかなか、そんなねずみくんに気がついてくれません。
すっかりふてくされてしまったねずみくん。
発表会の当日、思いがけない事件がおこります。
さあ、ねずみくんはどうするのかな?
民話「12支のはじまり」では、牛を利用して一番になったり、ネコをだましたりと、
ちゃっかりものとうつるねずみですが、
もしかしたら、それは自信のなさからきたものかもしれません。
こちらの作品では、そんな仮説をたて、ねずみくんをクローズアップしました。
自分の力で他人に役立つことで、自信につながる…そんな姿を描いています。
「やりたい!」「でも…できるかな…」
初めてのことだらけのこどもたちは、
いろいろな気持ちを交差させながら、集団生活でのいろいろなできごとに向かっています。
気持ちは同じくらい大きいのに、それが目立つ子、目立たない子、
表現が上手な子、難しい子、
いろいろなタイプのこどもたちがいますが、
どの子にとってもエールになれたら、と願っています。
「自分はやればできる」という自己有能感、
「自分は主人公になれる(自分は自分の人生の主人公である)」という主人公感覚、
成長に大切なそれらのセンスを、
「自分で!」「自分が!」という言葉がたくさん出てくる、
幼稚園や保育園のお子さんたちに感じてもらえたら嬉しいです。
卒園式や入園式、進級お祝い会などで、劇を発表するお子さんもたくさんいらっしゃることでしょう。
そんなイベントの前後にこちらを楽しんで、実際の劇ももりあげてください!
ねずみ年のお子さんにも、ぜひ、どうぞ!