江戸幕府が瓦解して五年――
強面で人間嫌いの古道具屋「荻の屋」の主・喜蔵の家の二話に、ある夜、不思議な力を持つ小生意気な少年・小春が落ちてきた。
自らを「百鬼夜行から落ちた鬼だ!」と主張する小春と、いやいやながら同居することになった喜蔵は、さまざまな妖怪沙汰にまきこまれることに――
文明開化に華やぐ明治の東京を、人とあやかしの凸凹コンビが駆け巡る!『この時代小説がすごい! 文庫書き下ろし版2012』(宝島社)にて、堂々の第2位に輝いた大人気シリーズ。
(c)土居麻紀子
小松エメル(こまつ・えめる)
1984年東京都生まれ。母方にトルコ人の祖父を持ち、トルコ語で「強い、優しい、美しい」という意味を持つ名前を授かる。 國學院大學文学部史学科卒業。2008年、あさのあつこ、後藤竜二両選考委員の高評価を得て、ジャイブ小説大賞初の「大賞」を受賞した「一鬼夜行」にてデビュー。 著書に「一鬼夜行」「蘭学塾幻幽堂青春記」「うわん」の各シリーズ、『夢の燈影』『総司の夢』『梟の月』、共著に『東京ホタル』『青春ミステリーアンソロジー 猫とわたしの七日間』『競作短篇集 となりのもののけさん』『江戸猫ばなし』『妙ちきりん』などがある。
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