一年ぐらい前にミニクーパーのオープンカーを買った。外車のオープンカーといえば聞こえがいいかもしれないけど、中古で購入したので新車の軽自動車よりも安かった。それなりに程度はよかったものの、中古外車ほど怖いものはない。ほぼ確実に故障するうえに、修理代はとても高い。
ここ数日エンジンをかけると、異音がする。メーター内の警告灯は表示されないものの、あきらかに異常ですよという音がする。ディーラーに持ち込むと、エンジンオイルが1Lほど減っている状態だった。オイル漏れなら3万円ぐらいで直るといいなぁと呑気に考えていると、もうちょっと事態は深刻だった。
エンジンの部品が壊れていて2stのバイクのように、マフラーからエンジンオイルが噴出しているとのことだった。なにそれ。担当者さんが心苦しそうに持ってきた、修理の見積もりの合計金額は55万円だった。なにそれ。
見積もりの内訳を確認すると、部品代が25万円で工賃も25万円。あとの5万円は消費税だった。高いよ消費税、さすがに10%は高いって。55万円でカメラやパソコンを購入するということなら、それで仕事をすればいいわけだけど、車の修理代で55万円はとても痛い。
55万円で修理をしても、これから他の箇所も壊れるだろうことを考えると、手放すことも視野にはいる。修理をするにしても手放すにしても、どちらにしても損失なわけだから妻にとてもいいにくい…。
ほぼ故障するであろうことと、修理代の高さは購入するときに覚悟はしていたことでもあるけど、本当にやってくるとなかなかしんどい。そして覚悟していた金額よりもデカい。ただ覚悟をしていたので、故障したときに修理代を負担してくれる保険を購入時にかけておいた。
保険料は結構高かったけど、中古外車のリスクを考えて加入していた。修理代の一部でも出ればいいかと淡い期待をこめて、保険会社に審査をしてもらった。結果としては55万円全額の修理代を保険で負担してもらえることになった。
保険会社の担当者さんにお礼を伝えていると、そろそろ保険が切れるので継続の案内もされたので、これまで加入していたプランよりも一つ高いプランで契約をした。
きっと高いプランで継続したほうが担当者さんも喜ばしいのだろうし、きっとこちらもまた壊れる可能性が高いから、保険の守備範囲を広げておきたいという魂胆もある。
ドイツ本国から送られる修理部品を待たないといけないから、修理が完了するのはまだ少し先だけど、修理代の負担がないだけで気楽なものだ。薄々と気づいていたけど覚悟なんて、いざ本当にその状況になってみないとわからないものだ。根拠のない覚悟をするぐらいなら、保険の方がいいものだ。