森の茶屋 みんながあつまる たのしいお店

 
2008年9月5日更新

Vol.2 必殺のぞき見メールボックス! ~「七つ森探偵団ミステリーツアー」シリーズ 松原秀行先生~

郵便で~す―――。 ある日、森の茶屋に舞い込んだ一通の手紙……。
「どうも~。どれどれ? だれからかしら」
たぬきばあさんが、封を開けました。と、一枚の紙がヒラリ。
「ん?」
そこに書いてあったのは…… こっ、これは暗号!?

        マタツバラタ   タリタ探偵団   ハタタントウ         ヒデタタユキ   ツタギノブタ   Aガニタギル。         タセンセイノ   タイ、キマル。  タマトタタリョ         タナナタツモ   タテガタカリ   ーシカヲサガセ。
                     ※みんなにもかならず解けます。挑戦してみてね! 「マタツバラタ……? なにかしら、これ。ヒデタタユキ…… タタユキ……。あっ!」 どうやらひらめいたようです。ふてきな笑みを、うかべています。 「ふっ、ふっ、ふっ。タヌキに解けないナゾはないわっ!  『七つ森探偵団ミステリーツアー』で暗号解読能力はきたえたしね!  そしてこれはまちがいなく、名探偵からわたくしへの挑戦状だわっ!」 すっかりその気になったたぬきばあさんは、高々とさけびました。 「オーケー、エブリワン。わたくし、タヌキ・ババウワーが、 『七つ森探偵団シリーズ』新刊の情報を、ゲットしてくるわっ!!!」 数時間後―――。  えー、ほうそう席ほうそう席~。  今わたくし、タヌキ・ババウワーは森の南のはずれに来ています。目の前にはポプラ社!  ランチタイムにこっそり乗りこむ作戦よ! いざ、ゆかん!
ほうそう席 「はい、こちら、ほうそう席~。
       タヌキ・ババウワーは首尾よく
       ポプラ社児童書編集部にたどりついたようです。
       今はコピー機のかげにかくれています。
       BGMは『ピンクパンサーのテーマ』です。」

 よし、担当Aのデスクを探すわよ。あの暗号によると、
 目印は マトリョーシカ……

ほうそう席 「しのび足で歩いていきます。ランチタイムなので
       ひとかげはまばら。タヌキ・ババウワー、がんばれ~。」

 あっ、あったわ! ここだわ!
ほうそう席 「みつけたようです。みつけたのはいいけど……
       いったいどうするつもりなんでしょう。」

 さてと。ここからが腕のみせどころだわよ。いくわよっ!
 必殺タヌ拳!! のぞき見メールボーーーーックス!

ほうそう席 「な、なにい~~~っ! そんな技があったとはっ!」

 いでよ、たぬきの底力~テクマクマヤコンテクマクマヤコン……

ほうそう席 「ご、ごくり。な、なんだこの光は! 
       たっ、たぬきばあさんが内側から光ってきている!?!?!(気のせい)」

 マジカルう~ ミラクルう~ 月にかわってええ~~~………………

         クリーーーーーーーーーーーーーーーーーーック!!!!!!
                      カチッ。
                              
ほうそう席 「………って、ただのクリックかいっ!!!!!(ふぁんふぁんふぁ~ん)」

 はあ、はあ。息きれた~っ。あっ、メールがひらいたわっ! こ、これはっ!!

TO 松原秀行先生 お世話になっています。 毎日ムシムシ暑いですねーー(@@) 夏休みは、どこかお出かけになりましたか?  わたしは、すずしい部屋でアイスを食べながら、オリンピックと甲子園を見つづけ、 ヒッキーなお休みをすごしました(^^; (大人になると、すきなときにすきなだけ、アイスが食べられることが幸せですね~☆) さてさて、夏休みも後半になりましたが、 「七つ森探偵団ミステリーツアー」2巻のお原稿はいかがでしょうか? 1巻目の最後にでてきたネジはどうなるのか?  なぞのロボット、わんだらんどは再び登場するのでしょうか?  ホームズたちはどうなるの?  など気になるところがたくさんありすぎて、わくわくしています!  あらすじやイメージなど、うかんでいるものがありましたら、 聞かせていただけるとうれしいです(^0^) ではでは、楽しみにお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!                                ポプラ社児童書編集部A
 み、見つけたわっっ! ということは次のメールが松原秀行先生の…… カチッ。
TO ヒッキーAさま こんにちは。 メールをありがとう。 ぼくは、7月末から2週間ばかり、四国から紀伊半島を回って、鉄道の旅をしてきました! いやー、四国は暑かった! でも海の見える鉄道にゆられて、のんびり移動するうちに、 新しい原稿への意欲もわいてきたよ!(^^) さてさて、「七つ森」の2巻も、おもしろい案を思いつきました! 今回は、「思考機械」と呼ばれる天才頭脳を持った名探偵、ヴァン・ドゥーゼン博士に 登場してもらおうと思っています。 「思考機械」の作者フットレルは、あの伝説の「タイタニック号」の遭難で亡くなってね。 荷物には、原稿も入っていたといわれているんだ。 それで、今回ユウタたちには、タイタニック号にのって、事故で沈没した原稿を すくいだしてきてもらおうと思っているんだけど……。 あ、そんなことできるのか? って思ってるでしょ? でもいい案を思いついたんだーーー。(エッヘン) つづきは原稿で、楽しみにしててください! じゃあ、引き続き、がんばるぞ~~!                                      松原秀行
 ぎゃ~~~~っ! な、なんと!  ユウタたちが、伝説のタイタニック号に乗りこむとな!!  いったいどうやって!?  フットレルさんの原稿にはなにがかいてあるの~~~っ!  まぼろしのミステリー!?  松原先生が思いついた「いい案」ってなに~~~~!?!?  あーどうしよどうしよ。  すごい情報ゲットしちゃったわよ~~~~~っ!  おちつけ、わたしーーーーーっ!  はあ。楽しみねえ。2巻もきっと、読みごたえたっぷりよ!  1巻にのこされたナゾも、きっと解けるわ!  「戻りましたー」 「さあ仕事するぞー!」  はっ。  やばいわ。ポプラのひとたちが戻ってきたわ!  ここはひとつ、必殺タヌ拳! 雲がくれの術!!    すたこらさー。 ほうそう席 「逃げあしだけは早いタヌキ・ババウワーであった。」 (完) ――――――――――――――――
さてさて、暗号と謎ときいっぱいの、
『七つ森探偵団ミステリーツアー②タイタニック・パズル』
みんな、読んでね!! (^-^)/

松原秀行・作 三笠百合・絵

さいごにこっそり、たぬきばあさんがゲットした、
松原先生のメールアドレスを教えちゃうよ。
e-tanteidan@amy.hi-ho.ne.jp
執筆をがんばっている松原秀行先生へのエールはこちらにどうぞ!
もしくはポケット文庫のおたより広場に書いてね!(^-^)

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たぬきばあさん用語 かいせつ:
タヌキ・ババウワー:人気海外ドラマ「24~トウェンティーフォー」の主人公、
ジャック・バウワーになりきっているんだね。