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子そだちの森 ~ママの心の笑顔を応援~ 「ママと医師&専門家との子そだち広場」 第14回レポート

〔レポートNo.14-3〕
2016年度より、【子そだちの森】の詳しいセミナー内容をレポートで発信して参ります。
会場にお越しになるのが難しい方や様々な理由でご出席が難しい方々にも、この会の共有できる情報はご提供したいと考え、セミナー内容を文字として情報発信する事に致しました。
ご参加頂くと、先生やご参加者との関わり等の良さがございますが、それは機会が出来た時に。
<今、出来ること>を大切に一歩踏み出して下されば嬉しいです。
○   ○   ○
胎内記憶に関する研究では第一人者でいらっしゃる、産婦人科医の池川明先生にお話を伺いました。その講演の内容を、前編・後編に分けてお届けいたします。 今回は<後編>です。

プロフィール

池川 明 先生 (いけがわ あきら せんせい)
帝京大学医学部大学院修了。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、89年、横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。2001年、「胎内記憶」につい て発表し話題となり、胎内記憶研究の第一人者として知られる。また、出産を通して豊かな人生を送ることが出来るよう講演などで全国でご活躍中。


<後 編>
【お産と育児法の変遷】
出産した場所に関するデータを見ると、1960年、昭和25年くらいまではほとんどのひとが自宅で出産をしています。そのころは日本で出産するのはまだ命がけでした。出産というのは命とひきかえだということが当たり前の時代でした。
日本のお産の仕方がよくないからだということで、施設でお産をするようにという通達が昭和23年に厚生省から出されました。新生児室というのも、この頃できた仕組みです。そこから25年ほどたって、昭和50年には自宅出産は1%に激減しました。国が何かをやれといって実現するのはだいたい25年後くらいかかるようです。
昭和39年東京オリンピックの年、母子手帳に「赤ちゃんの幸せのために」という副読本が配布されはじめました。「赤ちゃんが泣いていてもほうっておきましょう、泣くたびに抱き上げるとお母さんも疲れるし、赤ちゃんの自立のためにはだっこしないほうがいいでしょう」というようなことが書いてあったのです。お母さんたちはこれをまじめに信じました。
「赤ちゃんをだっこすると抱き癖がつくからやめなさい」「甘えた子になるからやめなさい」という理論で、泣いている赤ちゃんをあえてだっこしないということが続いてしまったんです。国のおすみつきですしね。これが最新の育児だということになってしまった。
これが20年くらい続いてしまいました。
これはなかなか変わらなかったのですが、今は「求められるままにだっこしてあげましょう」という記述に変わりました。
赤ちゃんに記憶や感覚がなければいいんです。どうせ何もわかっていない、何もおぼえていない、もしほんとうにそうならいい。しかしわたしの考えによれば、赤ちゃんはお腹にいるときから記憶があるし、こうしてほしいという希望もあるのです。
赤ちゃんが自立できないと困ると思ってあえてだっこしなかったお母さんの想いで、赤ちゃんは生きづらくなってしまった。皮肉としか言いようがありません。
本なんて読まないで、泣けばだっこする、本能の赴くままに育児をしていたお母さんの赤ちゃんは、赤ちゃんのために良いと思って赤ちゃんを抱っこしなかったお母さんよりも、守られていたんです。

【お産のときの幸福感を大切にしてあげたい】
チャクラという話をします。
第一チャクラから第七チャクラまでありまして、第一チャクラというのは、受精時から三歳くらいまでの間の、人間ができていく土台のことを指します。これがしっかりできていることによって、そのあとの人間がしっかりできていくかがかかわります。
第二チャクラは三歳から九歳、この時期に、「自分は生きていてよかったのだ」という自尊心が芽生えます。これができないと、自分はなぜ生まれたのだろうか、生きていてもしかたない、死んでしまおう、なんていうことになってしまう。他人を尊重する、自分のことも尊重するということを知る時期なんです。自分が親から尊重されて、自分も親を大事に思う、という気持ちができる時期です。この時期にきちんと子どもを認めてやらないと、沼地に立てた建物のようにぐらぐらとして、とても危ない精神状態を育ててしまいます。
第三チャクラは小学校高学年から思春期ですね。「自分が生きていてよかった」と肯定する時期なんです。でも現代は、自己肯定感の少ないひとがとても多いですね。こうして順序だてて自分の感情が形成されていって、第四チャクラ以降はこの土台ができた上に生まれるものです。
土台ができていないのに、第七チャクラ、宇宙とつながりたいとかね、そういうひともいるんです。土台ができていないから、足元がぐらついている。とっても生きづらいと思います。とにかく自分が生きていて良かった、自分が生まれてきてよかったという気持ちを、妊娠中から子どもに与えてあげることです。

【自己肯定感を育ててあげて】
胎内記憶については、産科でも学校でも教わりませんでした。
でも子どもたちに胎内の記憶を聞いてみると、お腹の中のことをとてもいきいきと描写するんですね。わたしのクリニックのスタッフのお子さんも、「お腹の中で泳いでいた」「暗かった」と言ったそうです。
また看護助手さんは、小学一年生の孫がおかしな作文を書いて学校に呼ばれたというんですね。「先生にききたいこと」という内容で書かれたその作文を読んでみたら、「ぼくは頭の中にへんなことがあります。よくわからないのですがお腹に包丁がささってひきずりだされました」と書いてあったんです。これは帝王切開のことじゃないか、と思いましたね。そのあともいろいろと書いてあったのですが、最後に、
「お母さんに言ってみたら、夢でしょうと言われたけどぼくは違うとおもいます」
と否定して終わっていました。
それから、もっと調べてみたいと思いまして、妊婦健診に来たお母さんがたに聞いてみると、結構多くの方がそういう話をするんですね。それでアンケートをとってみようと思いました。

79名のお母さんたちから簡単なアンケートをとったところ、そのうち53%のお子さんに胎内の記憶があることがわかったんですね。その後、新聞にこの調査が掲載されて、それがきっかけで3601名の方にアンケートをとることができました。
私の調査方法では、子どもから胎内記憶について話を聞いたという保護者のひとに対して、八十五項目のチェック式のアンケートに記入をお願いしました。いろいろと書いてくださった方々もおられました。そしてそのうち3割くらいの子どもに胎内記憶があるということが分かったんです。

【子どもが巣立ってはじめてわかること】
あるお坊さんに伺った話をいたしますね。
「じりつ」という字には二種類ありますね。「自立」と「自律」。
「自立」は親からの独立です。精神的にも経済的にもひとりで立つということ。
「自律」は自分を律すること。
ふたつの「じりつ」ができて、いきいきと生きることができてはじめて、教育は成功だといわれたんです。
お産と教育の関係についての話、それからこのお坊さんのお話。このふたつのお話を聞いて、いい出産や育児というのは、子どもが三十歳くらいになったときに、「じりつ」して、いきいきわくわく自分らしく生きていれば、どんな出産も育児も成功だったということなんだと思いました。
多くの考え方は違いますね。「自然出産がいい」「帝王切開はだめだ」とか、「母乳はよくてミルクはだめだ」とか、形式にこだわっているんです。
どんな生まれ方をしても、とにかくおとなになったときに、「じりつ」している大人になっていればいいのです。どんな育児もどんな出産もよかったのかどうかはそのときにわかる。
いまお母さんたちは悩んでいると思います。でもこんな小さな子を見て、育児がうまくいっているとかいないとか、そんなことはまだわからないのです。こどもが30歳になったときにはじめてわかります。

【子どもに感謝するということ】
もし育児で悩んでいることがあれば、子どもに言ったらいいと思います。こんなことでつらいとか、こんなことがいやだとか。子どもはちゃんと言えばきちんと聞いてくれます。でもそのことと、子どもに感謝するというのは、必ずセットであるべきだと思います。
小さい頃を思い出すと、「お母さんがいやがることはしないようにしよう」というふうに思ったのではないでしょうか。どんな子も小さなうちはそうです。すべての子どもは、お母さんの笑顔を見たいと思っています。そういう時期に、きちんと愛を伝えてあげないといけないですね。
お母さんは子どもの行動で気に入らないことがあると、子どものせいにしてしまいがちですが、それはやめましょう。子どものせいではありませんから。お母さんが我慢できないというだけです。
なぜ我慢できないかよく考えましょう。時間がないから、理解できないから。それを子どものせいにするのはやめましょうね。たとえば、だんなさんが会社でうまくいかないのを奥さんのせいにしてきたら、いやでしょう。そういうことを子どもに対してやらないほうがいいに決まっています。
よく考えることです。言い方を変えないと、おかあさんが怒るたびに、子どもたちは自分の存在がいけないものだと思い込んでしまいます。お母さんは自分がいることがいやなんだ、いないほうがいいんだ、というふうに思って、生き死にを子どもが決めてしまうことになる。死んだあとで反省したって遅いです。生きている間に、まず生きていることに感謝しましょうね。

【どんなおとなに育てたいのか】
どんないたずらも、子どもからしたらチャレンジです。明かりをつけたり消したりするそれだけでも、チャレンジです。でもそのことを怒られたりすると、子どもも取り方によりますが、チャレンジはいけないことだと聞こえてしまうんですね。冒険もいけないことだと考えてしまって、何もしないという子も増えていると聞きます。怒られないためにね。何もしなければ怒られない。そのような選択をするひとが増えています。
自分でいきいきわくわく自分の目標を決めてやっていくというのから、程遠い育児になってしまうと思います。「何もしないで、チャレンジもしないで安全に生きて欲しい」というお母さんなら別ですけれどもね。
結果として怒られないためにそうなってしまったというのはやめるべきだと思います。自分が意思を持って、育児をしてほしいと思います。
子どもたちには、お腹にいるときから、生まれてからもずっと尊重されて育ってほしいと思います。育児に手遅れはありません。お母さんの直感を信じて育児をしていってください。

9月までのテーマにつき募集中です。
詳細はコチラ↓
http://www.poplar.co.jp/info/event/009463.html

では、ご参加者がアンケートに寄せて下さったお声の中から「子育てについて今一番困っている事」をご紹介させて頂きます。

☆1人で育てているので、相談相手がいない。
(東京都文京区在住・5ヶ月のお子さんのママ)

☆あせも。
☆イヤイヤ。けが。
(東京都新宿区在住・1歳7ヶ月のお子さんのママ)

☆自分のイライラや不安が伝わるのではないか。
(東京都新宿区在住・8ヶ月のお子さんのママ)

☆お姉ちゃんがいるので、姉のペースになってしまう。
(東京都中野区在住1歳5ヶ月のお子さんのママ)

☆育児法が沢山あって何を信じてよいか迷うときがある。
(東京都新宿区在住・7ヶ月のお子さんのママ)

☆食事(食べむら。食べ遊び)。
(東京都新宿区在住・1歳1ヶ月のお子さんのママ)

☆子どものイヤイヤと自分のイライラ。
(東京都世田谷区1歳11ヶ月のお子さんのママ)

☆寝かしつけ。
(東京都新宿区在住・11ヶ月のお子さんのママ)

☆自分の睡眠時間が足りない…。
(東京都新宿区在住・8ヶ月のお子さんのママ)

☆安心して遊ばせられる場所が近くにない。
☆子どもを預けられなくて1人になれないこと。
(東京都世田谷区1歳1ヶ月のお子さんのママ)

☆長男の赤ちゃん返り。
(東京都中野区3歳のお子さんのママ・妊娠10ヶ月)

☆仰向けにひっくり返って泣きじゃくる時、半分くらい何故か分からない。
(東京都新宿区在住・1歳8ヶ月のお子さんのママ)

☆日々の事(ご飯・着替え・おむつ・授乳)に追われて「子育て」出来ているか不安。
(東京都世田谷区在住・6ヶ月のお子さんのママ)

☆発達について。
(東京都杉並区在住・7ヶ月のお子さんのママ)

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