一般書(99)
太郎とさくら
姉の結婚式に招かれざる客がやってきた! 静岡・由比の実家と東京を行き来する、トンチンカンで温かい丸山家のホームドラマ。
発売年月 |
2017年1月 |
ISBN |
978-4-591-15279-9 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
188mm x 128mm |
ページ数 |
271ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
単行本
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定価 |
1,650円(本体1,500円) |
小さな漁町に育った太郎は、東京で食品会社に就職して4年目を迎えるサラリーマン。異父きょうだいの姉・さくらの結婚式に出るため、久しぶりに帰郷することになった。平凡ながら温かい結婚式に波風が立ったのは、音沙汰のなかったさくらの実父・庄造が酔った顔で現れたから。「招かれざる客」として式場から追い出された庄造を哀れに思い、太郎はあとを追って名刺を渡す。すると数日後、太郎の会社に庄造から電話がかかってきた。こんどきみのアパートに挨拶にいきたい、と。いまは東京の居酒屋でアルバイトをして食いつないでいるという庄造は、非常識だがどこか憎めない誠実さがあった。様子見がてら店を訪れると、歳下の店員から罵声を浴びせられている。太郎は、苦しい「さくらの父」に、アパートでいっしょに暮らさないかと誘う――。仲は良くても遠慮と寂しさがあった異父きょうだいが、トンチンカンな「もうひとりの父」に振り回されながら絆を深めあっていく。故郷と東京を行き来しながら織り上げる、温かな家族の物語。