i 西加奈子 『サラバ!』(直木賞受賞作)の西加奈子が、どうしても描きたかった物語。「i」

書誌情報

西加奈子の渾身の「叫び」に
心揺さぶられる!
新たなる代表作が待望の文庫化!
i 書影

『i アイ

:西加奈子
発売日
:2019年11月6日
ISBN
:978-4-591-16445-7
定価
:680円(税別)

「この世界にアイは存在しません。」
入学式の翌日、数学教師は言った。
ひとりだけ、え、と声を出した。
ワイルド曽田アイ。
その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる、
ある「奇跡」が起こるまでは――。

『i』刊行記念 西加奈子さんインタビュー

『i アイ』への言葉

COMMENTS

  • 中村文則さん

    読み終わった後も、ずっと感動に浸っていました。
    なんてすごいんだろう。
    この小説は、この世界に絶対に存在しなければならない。

  • 又吉直樹さん

    世界で起きている惨事は過去の話ではないのです。
    残酷な現実に対抗する力を、 この優しくて強靭な物語が与えてくれました。

  • 村田沙耶香さん

    安全な場所から世界を想う。いつも、どこかでそのことを恥じていた。
    けれど、私は主人公ほどまっすぐに、真摯に、恥じたことはなかった。
    痛みや苦しみを、見えない世界の分まで拡張すること。
    この本の叫びは、私も苦しんでいいのだと、この苦しみを信じていいのだと教えてくれる。これから先、ずっとこの本を想いながら、自分の人 生の外にある痛みに、必死に手を伸ばし続けるのだと思う。

  • 茂木健一郎さん(ブログより)

    西加奈子さんは日本にいらして、
    日本語で小説を書かれているけれども、
    その内容はそのまま世界文学だと思う。

  • 加藤千恵さん(「読書人」書評より)

    この叫びのような、誠実で真摯な一冊を、しっかりと受け止めたい。
    受け止めて、自分の中に吸収して、そのうえで生きていきたい。

  • イモトアヤコさん

    感化された私は自分なりの方法で、世界の果ての人達と向き合い、
    想い合い、想像し合い、絡み合いたいと思いました。

  • ブレイディみかこさん

    「i」を探す必要はないし、失うこともない。それはここに在るから。
    それだけのことを書いた本に胸が潰れそうになった。

  • 棚橋弘至さん

    心の深いところまで届く救いの手。
    みんなが読んで世界が平和になればいいのに!
    「i」してまーす!

著者プロフィール

西加奈子

西加奈子(にし・かなこ)

1977年、テヘラン生まれ。カイロ・大阪育ち。
2004年、『あおい』でデビュー。07年に『通天閣』で織田作之助賞、13年に『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。ほか著書に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『まく子』『おまじない』、絵本に『めだまとやぎ』『きみはうみ』など多数。