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子そだちの森 ~ママの心の笑顔を応援~ 「ママと医師&専門家との子そだち広場」 第22回レポート

〔レポートNo.22-3〕
2016年度より、【子そだちの森】の詳しいセミナー内容をレポートで発信しております。会場にお越しになるのが難しい方や様々な理由でご出席が難しい方々にも、この会の共有できる情報はご提供したいと考え、セミナー内容を文字として情報発信する事に致しました。
ご参加頂くと、先生やご参加者との関わり等の良さがございますが、それは機会が出来た時に。<今、出来ること>を大切に一歩踏み出して下されば嬉しいです。
○   ○   ○
講師の小児科医 山田 真先生は公害、医療被害、障害児の修学などの運動に関わりながら40 年以上診察を続けられているほか、執筆活動や各地でのご講演もなさっています。2017年をママ達が安心感をもってスタート出来るようなお話をして頂きました。前編・後編に分けてお届けいたします。今回は<後編>です。

プロフィール

山田 真 先生 (やまだ まこと せんせい)
東京大学医学部卒業。その後、東京都八王子市八王子中央診療所に勤務。同診療所理事長となる。公害、医療被害、障害児の修学などの運動に関わりながら40 年以上診察を続けている。著書は『育育児典』、『びょうきのほん1~3』他多数。各地でのご講演も多数。


<後 編>
【お母さんが子どもを観察することの大切さ】
子どもの泣き方の種類というのは、だんだんわかってくるようになります。子どもをきちんと見ていると、怒って泣いているのか、どこかが痛くて泣いているのか、具合が悪くて泣いているのかくらいは、大体わかっていくようになるものです。どういう時に構える必要があって、どういう時に構えなくてもいいかというのは、子どもを育てていればだんだん分かるようになります。
これは泣く時だけではありません。風邪や発熱、怪我をした時など、子どもを観察しておくことは何よりも大切なことです。例えば病気についてもそうですけれども、病気の名前なんて知らなくて結構です。病気の名前なんか知らなくていいから、ただ、「これはやばい」という症状だけは把握している必要があります。
日本は、おそらく世界で一番、病院へのアクセスがいい国です。何かあった時に病院に飛んでいけば、少なくともその日のうちにはちゃんと診てもらえますね。これは、先進国と呼ばれる国の中で、ほとんど日本だけだろうと思います。大体どんな国に行っても、診療は予約制です。赤ちゃんがいくら苦しそうに泣いていても、電話で指示がもらえるような国はあるかもしれませんが、病院に行ってすぐ診てもらえる国はありません。日本は今のところ世界で一番健康保険制度が発達していて、子どもの受診は無料だったりしますから、何かあればすぐ病院に行くことになってしまうんですね。
病院に行けるというのはとてもいいことですが、病院にすぐ行けてしまうがために、親が赤ちゃんをきちんと観察することができなくなっているという現実もあります。
赤ちゃんが高熱を出したとしても、すぐに命に関わるということは、現実にはほとんどありません。特に、赤ちゃん期の重大な病気というのは、日本ではすごく減りました。育児書には重大な病気はたいてい書いてはあるんですが、実際には、ほとんど見ることがなくなりました。
ですから、緊急に病院に行かなければならないような状態が子どもに起こるということはかなり少なくなったので、例えば熱を出したりしても、あわてて病院に行かないで、まずは観察をしてくださるといいです。そうすると、次に熱が出た時に、前に熱が出た時に比べてどうかということが比較できます。

【病気は子どもの身体を守るために起こるもの】
こどもの体に起こる症状はさまざまありますが、ほとんどが、子どもの体を守るために起こっている症状といえます。人間にとって病気をするということは必要なことなのではないかというふうに言われるのですね。病気になった時に症状が出るというのは、身体を守るために起っていることなのです。症状を抑えたいと思うのが大人だけれども、抑えない方がいいのではないかとも言われるようになりました。
ウイルス性の胃腸炎も毎年大流行しますが、ほとんどの場合、受診の必要はありません。胃腸型のウイルスはたいてい口から入るので、異物が入ってきたことに対して吐くという反応が出る。だから、子どもが何回か吐いてあとはケロッとしていれば、それはもう治ったとみていいでしょう。だから、その後病院に行ったりする必要はないのです。
ウイルスの方が頑張って、吐いてもお腹の中に入っていってしまった場合、胃腸に入ったものは上からはもう出せませんから、今度は下から出そうと腸の方が判断するわけで、腸の壁から水分が出てくるわけですね。それが下痢になる。それでウイルスがいなくなれば下痢は自然に止まるわけです。
この場合、吐き気も下痢も、止めない方がいいです。せっかく病院に行ったのになんにも出してくれないといって文句をいう人もいるから、整腸剤なんかを出したりしますが、基本的には薬もいらないんです。ただ、脱水にならないように経口補水液などをちゃんと飲ませてくださいね。
発熱も同じです。多くのウイルスや細菌は熱に弱いので、子どもの身体は熱を出して、ウイルスや細菌をやっつけようとするわけです。だから解熱剤を飲んで、あるいは座薬を入れたりして熱が下がると、よくなったように見えるけれども、実際は、それは熱を下げているというだけの話なんです。そのとき体は楽になるかもしれないけれども、治り方は悪くなるというように覚えておいた方がいいですね。
大人からすると40度なんていうとびっくりするほどの高熱ですが、赤ちゃんの体には大して辛くないと思います。「すごい熱があるのに、元気です」なんていうことがありますが、それはそうなんです。熱だけならば、大して具合は悪くないはずなんです。

【自分の生き方をみつけること】
子どもの育て方に王道はありません。それぞれ好きなように子育てをしていいんですけど、なかなか好きなようにやらせてもらえない、周りがうるさくて干渉してくるから、なかなか自分が思うようにできないということが現実にはあると思います。
でもおかあさん、自信を持って。手のかかる子どもだとしても、それは特別なことではありません。本当に大人しくて手がかからない子が正常なのか、凶暴だから異常なのかなんて、誰にも言えないんです。そんなことより、そんなにおもしろい生き物と生活できる期間はそんなに長くないんですから、なるべく楽しんでください。
私が小児科医になってよかったと思うのは、いつまでも小さい子と遊べていることですね。そういうことで若いエネルギーみたいなものを、いつももらっているわけで、とても得をしていると思いますから。
おかあさんたちは忙しいと思うし、毎日楽しむなんていうわけにはいかないかもしれないけど、まあ楽しんでください。子育てには正解なんてないんです。
ただ、自分がどういう生き方をするかということが大事で、それを見ながら子どもは育つわけですから、自分で「これが正しい」「これがいい」という生き方を探れば、結果的に子育てもうまくいくという、そういうことだと思うんです。

6月までのテーマのご紹介。
詳細はコチラ↓
http://www.poplar.co.jp/info/event/009463.html

では、ご参加者がアンケートに寄せて下さったお声の中から今回はお子様が<今一番好きな事・物>をご紹介させて頂きます。

☆黄色のキリンのおもちゃ。
(東京都文京区在住・5ヶ月のお子さんのママ)

☆ママ。
(東京都江戸川区在住・5ヶ月のお子さんのママ)

☆音楽。
(東京都新宿区在住8ヶ月のお子さんのママ)

☆たかい、たかい。わらべ歌。
(埼玉県川口市在住・8ヶ月のお子さんのママ)

☆物を投げたること、たたくこと。
(東京都新宿区在住・8ヶ月のお子さんのママ)

☆絵本。
(東京都新宿区在住・8ヶ月のお子さんのママ)

☆絵本。
(東京都新宿区在住・10ヶ月のお子さんのママ)

☆物を押すこと。
(東京都杉並区在住・1歳3ヶ月のお子さんのママ)

☆シールブック。ぬりえ。本を出したりしまったり。
(東京都大田区在住・1歳3ヶ月のお子さんのママ)

☆大人がすることのマネ。
(東京都北区在住・1歳3ヶ月のお子さんのママ)

☆電車。車。
(東京都渋谷区在住・1歳5ヶ月のお子さんのママ)

☆電車。外遊び。
(東京都新宿区在住・2歳6ヶ月・5ヶ月のお子さんのママ)

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