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子そだちの森 ~ママの心の笑顔を応援~ 「ママと医師&専門家との子そだち広場」 第13回レポート

〔レポートNo.13-3〕
2016年度より、【子そだちの森】の詳しいセミナー内容をレポートで発信して参ります。
会場にお越しになるのが難しい方や様々な理由でご出席が難しい方々にも、この会の共有できる情報はご提供したいと考え、セミナー内容を文字として情報発信する事に致しました。
今回は4月開催の内容の後編です。ご参加頂くと、先生やご参加者との関わり等の良さがございますが、それは機会が出来た時に。
<今、出来ること>を大切に一歩踏み出して下されば嬉しいです。
○   ○   ○

脳と心の発達について研究をしておられる、中央大学の山口真美教授をお招きして、月齢の低い赤ちゃんの脳がどのように発達していくのか、赤ちゃんはどんなふうに世界を見ているのかを教えていただきました。その講演の後編の内容をお届けいたします。

プロフィール

山口 真美 先生 (やまぐち まさみ せんせい)
中央大学文学部心理学研究室教授・博士(人文科学)。放送大学客員教授。日本赤ちゃん 学会事務局長。主に1歳未満の赤ちゃんを対象に「世界を見る能力」(視 知覚能力)をテーマとしている。赤ちゃんの「顔認知」や「視覚」を通した脳や心の発達について学会・講演会・マスコミを通して情報発信中。


【子そだち広場 後編】
赤ちゃんには、色がわかっている
発達心理学の分野では、わたしたちの思考や色などあらゆるものは、言葉によってつくられていると考えられてきました。
しかし、赤ちゃんを対象として実験をしてみると、そうではないことがわかりました。色の違いがわかるかど うかを見る実験を試してみたところ、色の認識の仕方がおとなとほとんど同じだということがわかったのです。言葉がなくても赤ちゃんは、青と緑といったそれぞれの色を区別していたのです。色の認識というのは、言 葉とは独立していることがわかりました。
言葉が発達する以前から、子どもには色がしっかりわかっているということなのですね。

赤ちゃんが大好きな色って?
4ヶ月の赤ちゃんの色の好みを調べた実験によると、一番人気があるのは青でした。赤・紫など、ビビットで はっきりした色に人気があります。赤ちゃんに注目してもらいたいときは、はっきりした色を使うのがいいと 思います。逆に、ピンクや茶色など、おとなしい色はあまり人気がありませんでした。ただし、赤ちゃんがビビットな色が大好きだからと、家じゅうをはっきりした色のものばかりにしてしまうと 、眠るときや休みたいときにも興奮状態が続いてしまうので、寝室などにはおだやかな色も使う事が大切かも しれません。

赤ちゃんにしか見えない世界
赤ちゃんは照明環境が変化することにとても敏感です。おとなは照明が変わってもあまり変化を感じませんが 、赤ちゃんにはわかります。3~4ヶ月までは、こうした変化に敏感なのです。
なぜ3~4ヶ月の赤ちゃんが、おとながわからない変化がわかるかというと、おとなは「恒常性」を通して世界を見ているからなのです。おとなは、影や照明の変化を、世界を見る上では関係ないものとして、意識に上る前に頭の中で自動的に無視しているんですね。
たとえば、ここに一台の車があって、影の中に入るとその車の色は暗く見えますが、影から出ると明るく見え ます。もちろん、どちらも同じ車です。しかし3~4ヶ月の赤ちゃんにとっての世界は、そういう計算のない純 粋な世界なのです。赤ちゃんにとっては、影の中で見た車と外で見た車は、色の違う全く別の車に見えてしま うのです。
7~8ヶ月の頃には、大人と同じように同じ車だということがわかるようになります。ちょうど人見知りが始まる頃と同じですね。このころ、おとなと同じように世界を認識するようになっていくということなのです。

赤ちゃんの脳はどのように発達するのか
赤ちゃんの脳の中の見ることにかかわる脳の部位のシナプスの増加の様子を見ていくと、8ヶ月頃にかけてぐっと増えていくことがわかります。そして8ヶ月から少しずつ減っていきます。
赤ちゃんにいろいろなものを見せて経験をさせていくと、それを学習し、その後、学習したものの中からいら ないことを捨てていくのですが、その捨てていく作業が、8ヶ月くらいから始まるのです。脳の処理能力をス ピードアップさせるために、いらないものを捨て、必要な情報だけをつなげていくようになってくのです。
発達の順番を見ていきますと、赤ちゃんが最初に認識するのは「動き」です。近づいてくる「動き」は特に早 く認識できます。止まっているものがまだわからなくても、それを動かすことで把握できる場合もあります。 表情も同じことで、表情がない顔だと小さな赤ちゃんには認識できませんが、口が開いたり閉じたり、にっこりしたりすると、相手が誰かを認識できるようになります。それができるのが、3~4ヶ月くらいです。つづいて「形」を見る能力が発達していきます。動かない状態で、物体そのものを認識する能力ですね。
この「動き」を見る能力は発達途上で壊れやすいといわれており、「形」を見る能力とのバランスが悪くなってしまうことが、発達障害の原因のひとつと考えられています。

お出かけおすすめスポット
赤ちゃんづれのお出かけでおすすめなのは、美術館です。
武蔵野美術大学の先生と一緒に、「美術館に子どもをつれていこう」という試みをしているのですが、美術館 というのは夏場でも涼しいし、オムツ替えのスペースなど施設もきちんと整っていて、実は赤ちゃんを連れて 行きやすい場所です。
赤ちゃんに特におすすめなのは、現代アートの美術館です。赤ちゃんは現代アートが大好きです。大人にとっては理解しやすい古典的な作品より、大人が見ると不思議でわかりにくい現代美術作品が、赤ちゃんには魅力 的に写るようです。大人が見ると変だな、不思議だな、と感じる作品が、実は子どもにとってはぜんぜん不思 議でなかったりすることもあります。感じ方が、大人とは違うのですね。そんな違いを楽しむことも、お奨め です。
また美術館だけではなく、子ども連れOKの落語もあります。いろいろな文化施設で子どもを受け入れる環境が整っているので、お母さんたちも一緒に楽しみながらお出かけしてみるといいと思います。

8月までのテーマにつき募集中です。
詳細はコチラ↓
http://www.poplar.co.jp/info/event/009463.html

では、ご参加者がアンケートに寄せて下さったお声の中から今回はママの<子育てについて一番興味のあること>をご紹介させて頂きます。

☆テレビ・携帯の影響。
(東京都新宿区在住・10ヶ月のお子さんのママ)

☆今後必要なベビーグッズ。
(東京都新宿区在住・5ヶ月のお子さんのママ)

☆救急外来に行くタイミング(翌日で良いのかどうか)
(東京都新宿区在住・10ヶ月のお子さんのママ)

☆オムツはずし。イヤイヤ期。
(東京都新宿区在住・1歳6ヶ月のお子さんのママ)

☆英語。トイレトレーニング。
(東京都新宿区在住・1歳6ヶ月のお子さんのママ)

☆赤ちゃんの教育・しつけ。おんぶ。コミュニケーション。
☆教育。身体のこと。
(東京都港区在住・1歳のお子さんのママ)

☆イヤイヤ期の過ごし方や対処方など。
(東京都杉並区在住・1歳5ヶ月のお子さんのママ)

☆☆子どものコミュニケーション能力の向上。
(東京都新宿区在住・1歳2ヶ月のお子さんのママ)

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