百年文庫(53)
(053)街
ドラマが生まれるとき、だれもの人生が輝く。 谷譲次『感傷の靴』 子母澤寛『チコのはなし』 富士正晴『一夜の宿・恋の傍杖』
発売年月 |
2010年11月 |
ISBN |
978-4-591-12131-3 |
判型 |
B6変型判 |
サイズ |
186mm x 113mm |
ページ数 |
158ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
文庫
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ジャンル |
小説・文芸
名作・古典
アンソロジー
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定価 |
825円(本体750円) |
谷 譲次『感傷の靴』/子母澤 寛『チコのはなし』/富士正晴『一夜の宿・恋の傍杖』
この街の空の下、
名もなき人生が動きだす
「ああ、日本人、ヘンリイも日本人、俺も日本人」――。カナダ兵として戦勝パレードに参加した同朋の雄姿を、「私」は感慨深く見つめた(谷譲次『感傷の靴』)。一人息子を戦争で亡くしたおときさんと捨て犬のチコ。心寄せ合うふたりの親子愛(子母澤寛『チコのはなし』)。「木ノ花さん、助けてよ。わたし今日、ほんとに困ってんの」。大柄な女性作家に絡まれ、強引に家に連れ込まれた小柄な男性編集者。一晩の駆け引きの顛末は…(富士正晴『一夜の宿・恋の傍杖』)。街角に明滅する人生のドラマ。