一般書
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歩行する哲学
倒れかけては持ち直す「歩く」という動きの中に人間の思考の「隠された型」がある。哲学者27人の思想に迫る比類なき哲学案内。
発売年月 |
2018年10月
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ISBN |
978-4-591-16051-0
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判型 |
四六判
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サイズ |
188mm x
128mm |
ページ数 |
238ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
翻訳
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定価 |
1,980円(本体
1,800円) |
歩く(=倒れかけては持ち直す)、この動きのなかに人間が言葉をつかって考えるときの「隠された型」がある。プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで哲学者27人を「歩く」観点から照らし出し、思想の「生きた動き」そのものを伝える驚くべき哲学入門。
【目次】
歩き出す前に
第一の散歩 古代の散歩者とともに
エンペドクレスの不思議なサンダル/プロタゴラスの行ったり来たり/プラトンは囚人たちを歩かせた/アリストテレスは「散策の人」とあだ名された/ピュロンは師が溝に落ちても気にしない/ディオゲネスは杖をついて歩いた/セネカは時代を跨いで散策した/アポロニウスは世界の叡智を求めて歩いた
第二の散歩 東洋の散歩者
ブッダは中道をゆく/老子にあっては人ではなく世界が歩く/孔子はすべてのものの良い歩き方を考えた/ヒレルと片足立ちの男/シャンカラは歩く絶対者/チベットの行者ミラレパは垂直に歩く/休憩
第三の散歩 体系的に歩くか気ままに歩くか
オッカムのウィリアムは不要な歩みを省いた/モンテーニュは「跳んだりはねたり」/デカルトはまっすぐに歩く/ディドロはひそかに足を引きずる/ルソーは散歩をよみがえらせた/カントは一七八九年に遅刻したことがある/ヘーゲルの「ひとりでに歩く道」
第四の散歩 近現代の異人たちと歩く
チョーマ・ド・ケーレスはチベットまで歩いた/マルクスは歴史が歩くのを見た/ソローは原初の人間として歩く/キルケゴールは街に隠れる/ニーチェが歩きながら気づいたこと/ウィトゲンシュタインは言葉の間をどう歩いたのか?
おわりに 「哲学者として歩く」ということ