一般書(871)
慟哭の家
障害を持つ家族を襲った悲劇。妻と息子を殺した夫は、法廷で言い放った。「私には生きる価値はない。死刑にしてください。」
発売年月 |
2013年2月 |
ISBN |
978-4-591-13235-7 |
判型 |
四六判 |
サイズ |
194mm x 135mm |
ページ数 |
415ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
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本の種類 |
単行本
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ジャンル |
小説・文芸
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定価 |
1,760円(本体1,600円) |
「愛しているから、殺しました」
妻と息子を殺した夫は、法廷で言い放った。「私には生きる価値はない。死刑にしてください。」
難病の子供を抱える普通の家族に起こった悲劇! 無条件で愛情を注ぐ母親と子供への愛情に限界を抱いている父親との間の溝は深まるばかり。形は家族の体をしていても、中身はボロボロ。すでに崩壊状態。そして、無理心中を提案する母親、それを受け入れる父親。父親はもう限界を理由に、無理心中を実行する。しかし、自分は死に切れず逮捕される。が、承諾殺人で10年の刑。納得のいかない父親は弁護士に死刑にしてほしいと控訴を要求。
父親に生きる資格はあるのか? 地域社会、福祉の問題点を追及した書き下ろし社会派小説! 実際に起こった事件をもとに江上剛が渾身の筆致で小説化!
誰もが死ぬとわかっている人生で、人はなぜもがき苦しみながら生きるのか。