一般書(751)
おたがいさま
「おたがいさま」という助け合いの気持ちが、だれもが心地よく暮らせる社会につながる。いざというときは助け合えるような生き方、暮らし方の提案エッセイ。
発売年月 |
2011年7月 |
ISBN |
978-4-591-12520-5 |
判型 |
B6変型判 |
サイズ |
182mm x 120mm |
ページ数 |
221ページ |
主な対象年齢・学年 |
一般
|
本の種類 |
単行本
|
ジャンル |
エッセイ
|
定価 |
1,540円(本体1,400円) |
「おたがいさま」という助け合いの気持ちが、だれもが心地よく暮らせる社会につながる。
日本社会が未曾有の危機にさらされている今こそ、このひと言を大切にしよう。
個人のライフスタイルを大切にしつつ、いざというときは助け合えるような関係を、周囲の人たちとの間につくっていこうと呼びかける、生き方、暮らし方の提案エッセイ。
「困っているときはおたがいさま」。
昭和30年代頃までは、だれもがごく日常的に使っていた言葉だが、「自己責任」が問われる昨今の日本では、あまり耳にしなくなっていた。
だが、孤独死、無縁社会など、従来の家族の形が崩れたことによってさまざまな問題がおき、社会や人間関係のあり方について、不安や疑問を抱く人が増えてきている。
さらに、東日本大震災、福島原発事故などの大災害が起こり、日本社会を根本から見直そうという機運が、世の中全体に高まっている。
そんな今だからこそ、「おたがいさま」という言葉をもう一度見直したい。
「おたがいさま」というひと言が、人と人との温かいつながりをつくり、生きていく力をもたらしていくのだ。
地元の人々へのインタビューで構成する地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、編集人として25年間にわたり商店街や路地のある町の魅力を紹介、今は全国の地域おこしのアドバイザーとして活躍する著者だからこそ、地域のコミュニティに根ざした相互扶助の精神の重要性を提案できる。
【著者プロフィール】
1954年、東京都文京区生まれ。84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人。98年『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、03年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞を受賞、『「谷根千」の冒険』『女三人のシベリア鉄道』『貧楽暮らし』『抱きしめる、東京』『明るい原田病日記』など著書多数。地域活性化のアドバイザーとしても活躍中。