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わたしが死について語るなら

一般書(651)

わたしが死について語るなら

死の問題を考えつづけることは、生きることの意味、命の大切さを知ることだ。気鋭の宗教学者が若者に語る、死と生について。

発売年月2010年3月
ISBN978-4-591-11788-0
判型B6変型判
サイズ182mm x 120mm
ページ数215ページ
主な対象年齢・学年高校 一般 
本の種類単行本 
ジャンルエッセイ 
定価1,188円(本体1,100円)
ポプラ社在庫情報在庫あり

書籍の内容

「死の問題を考えつづけることは 生きることの意味、命の大切さを知ること」
 著者は冒頭でこのよう問いかけます。
 みなさんが、いよいよ最後の秋(とき)をむかえようとしているとしましょう。そのときみなさんは、衛生的で空調のよくきいた、近代的な病院の一室で逝きたいと思いますか。それともわれわれをとりまく自然にふれるような環境のなかで、多少の暑さ寒さには我慢するとして、風のそよぎや川のせせらぎの音をききながら、そして小鳥のさえずりを聞きながら、そのときを迎えたいと思いますか。どちらを選びますか。
 この私の問いに驚くべきことに、ほとんど全員の方が、自然のなかでこの世との別れを告げたい、と答えられたのでした
 如何に生きるか、どのようにして生きるかという側面ばかりに関心を集中してきたのが、気がつくと死の問題をめぐってすでに大きな転換期に差し掛かっていたのです。
 死をどうとらえ、考えればいいのか。
著者は自らが遭遇した死についてまず語り始めます。祖父の死、母と父の死。そして、父の死後、親鸞が流罪にあった佐渡で夕日を眺めながら、海のかなたに浄土を感じ、深い感動を覚えます。
「死の影」が家庭から学校から地域から追いやられ、覆い隠されるようになり、ヒトは必ず死ぬ存在である、というしごく当たり前のことを見て見ぬふりをするようになったのではないだろうか、と考えてきた著者は、本書で日本人の死生観を日本の古典を読み直すことで、もう一度考え直してみることも提案しています。
 「平家物語」の無常感、宮澤賢治の死生観、金子みすずの詩に込められている死の世界。。
そして、「万葉集」「源氏物語」で描かれている深い死の影。
 人生80年の時代に入り、生と死の間に病と老いの難問を抱えることになった現代において、「死」の問題をどう考えればよいのか。
 その糸口を、本書は平易にそして奥深く語ります。

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