おとうさんだいすき(4)
「とうさん」
新しいとうさんをどうしても「おじさん」としか呼べないトオル。でも、トオルが「おじさん」と呼ぶごとに、とうさんはどんどんみどり色になって・・・。
発売年月 |
2010年5月 |
ISBN |
978-4-591-11792-7 |
判型 |
A4変型判 |
サイズ |
264mm x 215mm |
ページ数 |
32ページ |
主な対象年齢・学年 |
6歳
小1
小2
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本の種類 |
絵本
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ジャンル |
創作絵本(国内)
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定価 |
1,320円(本体1,200円) |
ある日、ぼくの家に新しいとうさんがきた。
「・・・・・・おじさん」と呼んだら、かあさんにしかられた。
黙り込んだぼくにとうさんは
「いいよ、いいよ。おじさんで」と笑いながらいってくれた。
とうさんとふたりで釣りに行ったりふたりだけのひみつもできて、
ぼくは少しずつとうさんが好きになった。
それでもやっぱり、とうさんのことを「おじさん」としか呼べないし、最近、
ぼくが「おじさん」と呼ぶごとに、とうさんはさびしそうにわらう。
からだもどんどん緑色になって、すきとおっていくみたいなんだ。
どうしたらいいんだろう・・・・・・。
家族になる、ということが、なんと切なくなんとすてきなことなのかを描き出した
内田麟太郎さん渾身の作品です。
「この物語は父が私にくれたものかもしれない。」(あとがきより)
とおっしゃっているように、ご自身の経験が元となったメッセージ性の
強い作品となっております。
この絵本を必要とする、子どもや大人は、いまのこの社会の中に、たくさんいるのではないか…
いまだからこそ、必要な作品「とうさん」。
つよしゆうこさんの美しい銅版画が、お話世界をみごとに表現しています。