ポプラ社刊
定価:本体1500円(税別)
カバー作品制作:松下裕子(Nomena Inc.)
小気味よい毒と、圧倒的な健やかさ。このひとだけの世界が持つ吸引力に、読み始めてすぐ、周りの音が聞こえなくなった。村山由佳氏(作家)
私、この人がデビューしたらファンになる!大矢博子氏(書評家)
登場人物の外面と内面が重層的に描かれていて、何よりも、筆致に独特の味というか、空気感がある。すぐにでもプロの作家として活躍できるだけの筆力と、ある種の感性を強く感じさせる。藤田香織氏(書評家)
力のある作家の誕生を、心から祝いたい。(『asta*』2015年7月号より)瀧井朝世氏(ライター)
悩んでばかりの妙だけれど、彼女の弱さは誰かの強さでもある。千歳さんの封じたいモノの理由の深さ、菫さんの不器用で下手くそな表現方法が、愛しい。そんな二人の息子、蓮太郎くんのカレーの食らいっぷりは愛以外の何者でもないと思うのだ。「イスリロン」勉強になりました(笑)