おとうさんだいすき(2)
大きな大きな船
「ぼく父さんに母さん役までやってほしいと思わないよ」――母親不在の中、父と子が少しずつお互いを認め合いながら、新しい一歩を踏み出します。
発売年月 |
2009年8月 |
ISBN |
978-4-591-11081-2 |
判型 |
A4変型判 |
サイズ |
264mm x 215mm |
ページ数 |
32ページ |
主な対象年齢・学年 |
6歳
小1
小2
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本の種類 |
絵本
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ジャンル |
創作絵本(国内)
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定価 |
1,320円(本体1,200円) |
「はせがわくんきらいや」で1976年に鮮烈なデビューを果たして以来、
常に絵本の可能性に挑戦し続ける著者、長谷川集平の3年ぶり、待望の新作絵本です。
訳あって母親のいない生活を送る父親と息子。
仕事人間で家庭を顧みなかった父親は、家事もおぼつかず、息子との会話もギクシャクしています。
お互いに距離を感じながら、父親は「大きな大きな船」になぞらえた「時代」の話をし、
それを聞くことで、息子も少しずつ自分の思いを語り始めます。
やがて、それぞれが胸に秘めていた母親の思い出を口にしたことで、2人の距離は縮まっていきます。
「ぼくらはみんな、大きな大きな船に乗っているんだ…」と語る父親。
2人の乗った船はどこへ向かうのでしょうか?
著者初の試みである、赤、青、黄3色の水彩絵の具だけで描かれた絵が、
作品全体に明るい光と爽やかな風を感じさせます。
カバーそでに書かれたあとがきも、読み応えがあります。
月刊MOE2010年2月号では、「2009年の絵本の新しい波」として広松由希子氏に、
「見逃せない絵本」ということで小野明氏に紹介されています。